その後、カウンセリングに通い、あらためて自分を見つめ直したまんきつさん。整体やジムに行くようになり、まんきつさんのもう一つの代表作
『湯遊ワンダーランド』のテーマでもある「サウナ」にもハマりました。
「これらの“抜け道”の存在がスリップを防いでいる」とまんきつさん。また、「Twitterなどで知り合ったリアルとは別のコミュニティで、アルコール依存症の発端になった仕事の悩みを相談できる友達も増えた」と話します。
「何よりもよかったのは、自分の経験をマンガに描いたことだと思います。客観的に自分のことを捉え直すことができたし、当事者の方から連絡をいただくことも多くなって、『飲まない理由』が増えたから。
単行本発売時からの大きな変化は、“抜け道”や友達の存在によって、毎日が楽しくなったことですね。今は、アルコール依存症が一生付き合っていかなければいけない病気だと理解した上で、『飲まずにいられた日』を一日一日、積み重ねることができています」