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ネットの話題

オンライン面接が「恋愛ゲーム」に 就活生のアイデアに30万いいね

面接官がささやく「ウチ、来いよ」

面接の緊張が緩和できる「恋愛ゲーム風フィルター」
面接の緊張が緩和できる「恋愛ゲーム風フィルター」 出典: sora.F(@13237sora)さんのツイート

目次

コロナ禍、就職活動の景色も変わるなか、「オンライン面接」独特の緊張感を和らげる「フィルター」がネットで話題になっています。使うのはクリアファイルと「恋愛ゲーム」のセリフ。作った就活生に話を聞きました。

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「お前…面白い女だな」

ツイッターで話題になっているのは、sora.Fさん(@13237sora)の投稿です。

「オンライン面接、緊張するから恋愛ゲーム風フィルター作った」というコメントとともに投稿したのは2枚の写真。

1枚目は恋愛ゲーム風のセリフを挟んだクリアファイルが写っています。そこに浮かび上がる「面接官・官九郎」のセリフ。「お前…面白い女だな。ウチ(弊社)来いよ。」

出典:soraさんのツイッター

これをパソコンモニターにはめ込んだ様子が2枚目に投稿されました。面接官の顔の下には、セリフがぴたっとはまります。このファイルを重ねるだけで、どんな強面の面接官相手でも、「ウチ(弊社)来いよ」とオラオラ系イケメン上司な感じで、誘ってくれる感じになります。

この投稿には、「ナイスアイデア」「天才」と称賛が相次ぎ、「違うドキドキが来ちゃうっ」「終始ニヤけてどうしようもなくなりそう」とときめく人もいて、30万件以上のいいねがつきました。

オンライン就活への疑問から生まれた

sora.FさんにDMで話を伺いました。soraさんは22歳で、同志社大学社会学部3回生。現在、来春の本選考に向けて自身も就職活動の真っ最中です。

就活のかたわら、コロナ禍で増えたオンライン面接をテーマに、面白いアイデアを探してきました。

今年8月には、「ファンサうちわを用いたオンライン面接アピール法」をツイートして注目を集めました。 アイドルのライブ会場でおなじみのうちわ風に「内定ちょうだい」「御社だいすき」と印刷したうちわを、面接時に自分の背景に置いて「アピール」するアイデアです。

「オンライン面接は、対面の面接よりも人柄や魅力が伝わりにくいのではないかというオンライン面接への否定から、思いつきました」と言います。
面接時に自分の背景に置いて個性をアピールするファンサうちわ。「コンビニのネットワークプリントで印刷出来ます。(ユーザー名:EM8EZDFTCH)A3サイズ、80円です。百均のうちわに貼るだけ」
面接時に自分の背景に置いて個性をアピールするファンサうちわ。「コンビニのネットワークプリントで印刷出来ます。(ユーザー名:EM8EZDFTCH)A3サイズ、80円です。百均のうちわに貼るだけ」 出典:soraさんのツイッター

今回の恋愛ゲーム風フィルターについては、「今回は逆に、オンライン面接ならではのメリットを考え、パソコンの画面を利用すること」を考えたそうです。

そしてたどり着いたのが、「自分だけに見えるフィルターを通すことで面接の緊張を緩和する」ためのアイデアでした。

出典:soraさんのツイッター

作りにくい部分があればお答えします

実際の使用感を聞いてみると「適度に笑みがこぼれるので、使用感は最高でした。セリフやシチュエーションを変えて永遠に楽しめるので、是非試してみてください」と話します。


作り方は、「フリー素材をネットで拾い、Illustratorを使えば簡単に作成できます!」ということですが、「セリフのフレームとフォント選びが難しいかもしれません」。恋愛ゲーム的世界観を表現するには、様々な情報を見極める力も問われるようです。

ツイッターに寄せられた反響では「商品化」を希望する声もありましたが、soraさんは「少し考えていますが、実際どれほどニーズがあるのかよく分からないので迷っているところです(笑)」と慎重です。

「理想のものが見つかるまで、インターネットにかじりつくといいと思います。作りにくい部分があればお教えするのでDMでも何でも連絡してください!」

ひとときの笑いに変えて

コロナ禍の就活。日々状況が変わる中、soraさんも「時代の変化に合わせて現在進行形でルールが作り変えられていくので、適宜対応していくことが難しくあり、重要であると思います。これは企業の方も配慮・努力されていると思うので、就活生だけでなく就職・採用活動全体において言えることではないでしょうか」と、向き合っています。

広告・マスコミ業界を志望しているそうです。

特異な状況でも、柔軟なアイデアで、むしろ自分らしく乗りこなしているように見えるsoraさん。同じ時代を生きる就活生へのメッセージをお願いすると、こんなコメントがかえって来ました。

「就活生の方へ
大変な時期の就職活動ではありますが、私の愚かなツイートを通じて、『こんなことをしてる変人もいるのだ』と、ひと時の笑いを提供出来れば幸いです。共に闘いましょう」

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