――9月10日に約1年ぶりとなる総合格闘技戦(ROAD to ONE 3rd:TOKYO FIGHT NIGHT)があります。青木さんは何を観せたいですか?
試合を観てくれる人には、格闘技業界のこととかはどうでもよくて(笑)、とにかく僕の試合を観てほしいです。というのも、先日としまえんで「路上電流爆破デスマッチ」をやったんですけど、あらためて格闘技って最高の「遊び」だなと思ったんです。
僕の場合は、金を稼ぎたくて格闘技をやってるというより、人の金を使ってこんなバカな遊びができるのが心底、楽しくて格闘技をやっている。そのために毎日コツコツ地道な練習に取り組んでいるんです。家庭がうまくいなかくなったり、それで口座が差し押さえられたりしても、止められません。
格闘家にはヒーローになりたい人が多いかも知れない。でも僕はみんなのヒーローになることには興味がなくて。この社会で失敗したり、マイノリティになって悩む人がいたりしたら、その人の希望になりたいとは思っています。だから戦うんです。人生って戦いなので。
すごく簡単に言ってしまうと、僕は自分の試合を通して、「生きろ」というメッセージを伝えたい。「生きることを諦めるな」と伝えたいんです。そうすることによって、誰かが僕のやってる格闘技以上のことを成し遂げてくれたらそれでいい。自分の持ってるものをフルに使って、今日も明日も、生き残りたいですね。