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「近くでネッシー撮影しました」突然のツイートに「夢があって素敵」
ロマンあふれる写真に「ネッシーは存在した!」
「近くの川でついにネッシーを撮影しました!」思わず目を疑うコメントとともに投稿されたのは、未確認動物「ネッシー」のように長い首を水面から出している「謎の生物」の写真です。もちろん造形物ですが、は虫類を連想させるごつごつとした質感、今にも動き出しそうな姿に「夢があって素敵」とコメントが集まっています。制作者に聞きました。
近くの川でついにネッシーを撮影しました!
— RYO@ねんど星人-ホビーラウンドでます- (@nendoseizin1987) June 8, 2020
(粘土で作りました〜 撮影中、近所の中学生に見られてて恥ずかしかったです)
6/9は #ネッシーの日 なのです!
ネッシーの日があることを知って変な使命感にかられて作りました。。 pic.twitter.com/pZDDlf3Sj8
「ネッシー」とはスコットランドのネス湖で、長く言い伝えられている未確認動物「ネス湖の怪獣」。首長竜のような長い首を水面から出した写真(外科医の写真)が世界的に有名となり、日本でも大きな関心を集めました。後に写真は捏造とわかったものの、さまざまな説が唱えられ、最近では「巨大ウナギ」だったとする仮説が発表されています。
そんな「未知の巨大生物」に夢中になり、特番をかぶりつくようにして観ていた人も少なくないはず。突然ツイッターのタイムラインに現れた「ネッシー」に、「かっこいい!」「ロマンを感じる」「ネッシーは存在した!」などのコメントが寄せられ、1万件近い「いいね」が集まっています。
「先日、ネッシーの日があることを知りました。怪獣や恐竜をねんどで作る仕事をしているので、数日前だからまだ間に合うと、作ってみようと思いました」
そう答えるのは、制作したRYOさんです。1933年6月9日、ネッシーの記事がイギリスのタブロイド紙に掲載されたことに由来して、この日は「ネッシーの日」とされているそう。記念すべき日に合わせ、芯となるアルミ線と、樹脂粘土で制作されました。
RYOさんによると制作期間は「1日半くらい」という驚きの短さです。「僕は何をしているんだ……と冷静になってしまう前に早く完成させようと思いました」。大きさは25cm程度で、頭部は5cmほどだそうですが、写真からはそれ以上の迫力が伝わってきます。
生きていると錯覚してしまうようなリアルなRYOさんの「ネッシー」ですが、は虫類のような皮膚を持ち、歯もするどく肉食動物の印象を持ちます。RYOさんは「現生の動物をベースにした方がリアリティが出ると思い、ワニの仲間と設定してワニっぽく作りました」。「本当にいるみたいと思ってもらえるように」と、特に鱗のツブツブや色にはこわだったといいます。
ちなみに、写真に収まっていない首から下については「悲しいですが、首から下はなくアルミ線の土台で川底に自立している」とのことです。
撮影を行ったのは自宅近くの川の浅瀬。よく子どもたちが遊んでいる場所らしく、「人がいないところを探して撮影しました」。ところが中学生に発見されたようで、近付いてきて「なんか怪しい」「ワニを撮ってる」と話していたそうです。
ロマンあふれる投稿に反響が集まったことについて、RYOさんは「ありがたいです。次はイエティだと思いました」とコメントしています。
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