連載
#24 #やさしい日本語
制服奪われ「会社辞めて」……どう答えますか?コロナウイルスで相談
日本の法律があなたを助けます
〈
【機械翻訳用】ふりがな なし
新型コロナウイルス(coronavirus)のせいで、仕事にも影響が出ています。日本で働く外国人から、「会社に突然『仕事をやめてください』と言われた」という相談が増えています。「内定取り消し」「雇い止め」……もしあなたがそうなったとき、日本の法律を知っていると、あなたの助けになります。いざというときの対策を、日本人と外国人の労働の相談にのっているNPO「POSSE」と、やさしい日本語で一緒に考えます。
■「仕事をやめてください」
〈相談者:中国人ホテル従業員〉
「私は空港の近くにあるビジネスホテルで働いています。私が働いているホテルは、中国人のお客さんが多いです。でも、新型コロナウイルス(coronavirus)のせいで、中国人のお客さんがとても減りました。 私が働いているホテルの会社の人は、私に「中国人のお客さんがいないので、あなたの仕事はありません。あなたはホテルをやめてください」と言いました。私は、ホテルを辞めたくないです。 でも、会社の人は、私の制服を、私から奪いました。私はどうしたらいいですか」
■問題を解決する日本語「私は辞めません」
〈NPO法人「POSSE」外国人サポートセンター・岩橋誠さんの話〉
まず、あなたは会社の人に「私は辞めません」と言ってください。 新型コロナウイルスのために、お客さんが減っているかもしれません。でも、日本の法律では、会社はあなたを無理やり辞めさせること(くび、解雇)はできません。あなたが外国人でも、会社は日本の法律を守らなければなりません。 だから、会社は、あなたが自分で「辞めます」と言うのを、待っています(退職勧奨と言います)。
もし、あなたが「わかりました。辞めます」と一度言ったら、辞めることに「合意した(会社とあなたが同じ考えになった)」ことになります。そうすると、後から「私は辞めたくなかった」と言っても、遅いです。 あなたは、会社の人に「私は辞めません」と言ってください。
■「証拠」を残して「相談」して
もしかしたら、会社はあなたが「辞めます」と言いたくなるように、また、あなたをいじめるかもしれません。 もし会社があなたを無理やり辞めさせたり、あなたにひどいことをしたりしたら、あなたは会社がしたことを、裁判所に訴えることもできます。
会社が「辞めてください」と言ったことや、あなたに嫌なことをしたことを、記録しておくと良いです。ボイスレコーダーで録音してください。録音が難しいときは、いつ、何を言われたか、書いておいてください。裁判のときにも大切な「証拠」になります。
あなたがどうしたら良いか分からないときは、相談してください。 つらいと思いますが、どうか諦めないでください。
◇ ◇ ◇
NPO法人「POSSE(ポッセ)」はメールで相談できます。 日本語、英語でも大丈夫です。(24時間いつでもできます) supportcenter@npoposse.jp
3月29日(日曜日)13:00~17:00には、電話で相談もできます。 0120-987-215 に電話をしてください。 お金はいりません。 あなたが話したことは、誰にも言いません。
【withnewsやさしい日本語×NPO法人POSSE】
新型コロナウイルスは普段の仕事にも影響を与えています。日本で働く外国人の中には、突然、仕事を辞めさせられる人も出始めました。日本の法律に詳しくないのをいいことに、違法な事例も生まれています。日本人にとっても他人事ではない「雇い止め」「内定取り消し」など、いざという時の対策ついて、若者が中心に活動する労働相談のNPO「POSSE」と一緒に考えます。毎週金曜日に配信します。
◇NPO法人「POSSE(ポッセ)
2006年に、大学生や若手社会人が中心となって立ち上げた労働NPOです。「ブラック企業」や「ブラックアルバイト」などの労働・生活・奨学金相談を年間1000件以上受けています。2019年4月に、外国人サポートセンターを作り、日本で働く外国人の相談に、英語や日本語で応えています。https://foreignworkersupport.wixsite.com/mysite
1/14枚