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#43 コミチ漫画コラボ

「結婚しよう」その時考えたこと…嬉しさとモヤモヤ 漫画で考える

結婚は、「一生に一度」の幸せ?

コミチ×withnewsコラボ企画「#ミライの結婚」
コミチ×withnewsコラボ企画「#ミライの結婚」
愛し合う人たちが、法律上パートナーとして認められる「結婚」。しかし、結婚を望むすべての人が認められている訳ではなく、同性婚や選択的夫婦別姓など、法律が整備されていない現実があります。また、結婚することが幸せになるただ唯一の方法ではない、という価値観も広がってきました。これからの「結婚」はどんな形になっていくでしょうか。マンガのSNSを運営する「コミチ」とのコラボ企画として、「#ミライの結婚」をテーマにマンガを募集。結婚にまつわるモヤモヤやパートナーとの関わり方を考え、ストーリーにした作品などが集まりました。大賞・入賞に決まった5作品を、withnews編集部の寸評と共にご紹介します。
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【大賞】「そんな未来の話」みさみ著

設定は太陽の膨張が始まり、地球に住めなくなった未来。人類は次の「地球」に移るため、宇宙船でとてつもなく長い旅に出ます。

みさみさんの作品には、環境が大きく変わっても、地球にいたころと同じように暮らそうとする人間の姿が描かれています。そしてうんざりするような日常も、できる限り楽しもうとする強さが感じられます。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、これまでと異なる生活を余儀なくされた人も多いと思います。不条理を憂うことは当然のことですが、その中でもできることや、新しく環境で見えることがあるかもしれない……。出口が見えない生活の中で、そんな考えを持たせてくれる作品でした。(選評:野口みな子)

※大賞のみさみさんのインタビューは、19日(木)にwithnewsにて配信する予定です。

【入賞】「キラキラしようよ、いっしょに」ちえむ(Chiem)著

プロポーズをされ、うれしさがこみ上げる一方、仕事などこれまでの生活が変化するのか戸惑う主人公。「一生に一度」の幸せに自分は何かを失うのか……。そうしたモヤモヤを抱える主人公に、結婚し今は子育て中の姉が答える場面が素敵です。

ここ数年、個人の働き方や生き方を取材する度に、「自分の気持ちに正直に生きていいんだ」と感じます。最後のコマの、その先の物語を何年後かにまた読みたいなと思いました。(選評:丹治翔)

【入賞】「何度でも君と」緋月おきな著

「エモい!」「エモエモですね!」――。この作品を見て、同僚と交わしたやりとりです。こんなに正しい「エモい」を使えたのは初めてかもしれない。

前世の記憶(静御前と源義経!)を持つ夫婦が、幾多の困難を乗り越え、桜の下で老後を迎えるシーン。2人の前世と現世が交錯する中、桜は舞います。「もし…もう一度生まれ変わってもまた一緒になってくれるかい?」と、老夫婦はその次の生まれ変わりまでをも思い描きます。…エモい。(選評:金澤ひかり)

【入賞】「お隣の別姓さん」ちえむ(Chiem)著

選択的夫婦別姓が導入された未来で、同姓を選んだ主人公が別姓と選んだ女性と、互いの「あるある」を語り合うストーリー。当初、相手が別姓だと知り、同姓を選んだ自分がどう思われるか不安だった主人公。しかし、女性の「いいですよね、同姓」という言葉をきっかけに思い込みが解かれていきます。

ルールを変えようという声を聞いたとき、咄嗟にこれまでの自分を否定されたり、権利を侵害されたりされるのではないかと感じることもあります。しかし、本当にそうでしょうか。望んだ人が望んだ選択ができる環境があってこそ、それぞれの立場に納得が生まれるはずだと、漫画を読んで感じました。(選評:野口みな子)

【入賞】「さっちゃんはネ…」u_tora著

「お父さん」「お母さん」と呼ばず、互いを名前で呼ぶことが一般的なミライがきたら……という設定。わたしも姉を「○○ちゃん」と呼んでいるので、すっごくいいなぁ、わたしも呼ばれるなら名前がいいなって思いました。

そもそもわたしたちって、誰かから呼びかけられることで「自分」が意識できる。だからどう呼びかけられるかってとても大事ですよね。名前で呼び合うと、父母・きょうだいの関係とかが取っ払われて、なんだかお互いフラットな感じ。作者のu_toraさんが「名前で呼んでいた祖母との関係が非常に良好でした」と振り返るのも頷きました。

親がシングルや〝父or母2人〟の家庭など、家族のカタチもどんどん多様化しています。呼び方も、その家族に合わせてもっと自由でいいなと感じたお話でした。(選評:水野梓)

    ◇     ◇     ◇

withnewsは2018年10月から、マンガのSNSを運営する「コミチ」とコラボ企画を始めました。毎月のテーマに沿って、日常の生活や社会に感じる「モヤモヤ」を漫画で可視化し、「社会がちょっとよくなるかもしれない」アイディアを発信する作品を募集しています。

今回ご紹介できなかった応募作品は、コミチのサイトでご覧ください。たくさんのご応募、ありがとうございました!

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