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ネットの話題

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母になっても強くなるわけじゃない… 出産・育児の実体験描いた漫画

自らの出産・育児の実体験をもとに描いた漫画です。

書籍「母がはじまった」の一場面
書籍「母がはじまった」の一場面 出典: PHP研究所提供

目次

 出産直後、生まれた子との感動の対面になると思っていたけど、思ったような感情は湧いてこなかった――。自らの出産・育児の実体験をもとに描いた漫画が、ネット上で注目を集めています。作者に話を聞きました。

タイトル「母がはじまった」


 1月下旬と2月下旬に、計5回に分けて投稿された「母がはじまった」というタイトルの漫画。

 1月の投稿は出産1日目、2月の投稿は2日目の様子が描かれています。

 「もっと感動のご対面になると思ってたけど 思ったような感情は湧いてこなかった」

 「生まれたばかりの赤ちゃんは思ったより可愛くなかった」

 「昔、飼っていた金魚もカメもちゃんと育てられなかったような私が母になって良かったのだろうか」

 そんな心情がイラストとともにつづられています。

書籍「母がはじまった」の一場面
書籍「母がはじまった」の一場面 出典: PHP研究所提供

共感の声が


 生まれた我が子が寝てくれないこと。自分を寝かせてくれないこと。

 新生児を相手にいらだっている自分に腹が立ったこと。

 泣きやまなかったのに、看護師さんに抱っこしてもらったらすぐに落ち着いたこと。

 2日目の出来事を描いた最後の1コマは、「世の中のお母さん 私はあなたがたを心底尊敬いたします では お休みなさい」と横になった途端、我が子の泣き声が聞こえてきた場面で終わります。

 この漫画に対して、「すごくわかります」「産後一週間、ほぼ同じ状態でした」といったコメントが寄せられ、最初の投稿へのいいねは7千を超えています。

作者に聞きました


 漫画の作者は、育児絵日記をツイッターで公開している2児の母・むぴー(@mupyyyyy)さん。

 今回公開した漫画は、2月に発売された書籍「母がはじまった」(PHP研究所)の一部。webメディアでの連載「母、はじまりの7日間」をすべて描き直して書籍化したものです。

 連載時から話題になっていたこの作品。描いたきっかけについてむぴーさんはこう話します。

 「長男が卒乳して前より手がかからなくなり、『この空いた時間を使ってもっとクリエイティブなことをしよう!』と、それまで封印していた切り絵やイラストなどの趣味を解禁したんです。その中でせっかくだから、何か漫画も描いてみようと思ったのがはじまりです」

書籍「母がはじまった」
書籍「母がはじまった」 出典: PHP研究所提供

4年前の私自身へ


 題材を何にするか考えた時、自分の胸の奥にしまっていた産後の誰にも言えなかった感情を、漫画にすることで供養させようと思ったそうです。

 「当時、夜の病室でひとり不安で泣いていた自分に読んでもらいたい漫画を描こうと。なので、この漫画の一番の読者は4年前の私自身なんです」

 描くにあたって心がけたのは、誰かが悪者になるような描き方はしない、ということ。

 「あなたの不安は間違ってないよ」「それはみんなが感じてきたことだよ」と、温かい気持ちで共感できるような、読んだ人の心が軽くなるような漫画を意識したそうです。

書籍「母がはじまった」の一場面
書籍「母がはじまった」の一場面 出典: PHP研究所提供

全編描き直すことに


 書籍化にあたって、出産7日目までのストーリーはほぼ同じですが、むぴーさんの意向で全編描き直すことに。夫の目線や祖父祖母の目線、退院後の生活やコラムも追加しました。

 「私自身の経験について書いたコラムや、制作秘話、自分で書き込めるページなども追加されているので、連載で読んだことのある方にも楽しんでいただけるんじゃないかなと思います」

 投稿が話題になったことについて、「当時の私が抱いていた感情と全く同じ感情を、本当にたくさんの方が抱いていたことが分かり、とても心強く思いました」と話した上で、こう付け加えます。

 「もし今、4年前の私のように自信をなくして、不安で、命を育てる重圧に押しつぶされそうな人がいたら、その人にこの本を読んでもらいたいなと思います。そして、『なんだ、私だけじゃなかった!』と安心してもらえたら嬉しいです」

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