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紅白のフラッシュ、日向坂46「人生で一番の光量」 関心の高さ象徴
令和初となるNHK紅白歌合戦。28日から始まったリハーサルでは、出演するアーティストたちが分刻みのスケジュールで、音合わせや演出の確認など、本番に向けた最終調整をしています。そして、リハーサル後の恒例となっているのが、報道陣による写真撮影です。100台近くのカメラから放たれるフラッシュの光は圧巻。今年の初出場組も、「人生で一番の光量」「これまで撮られてきた分以上」などと表現し、出演者たちにとっても記憶に残るシーンとなっています。
「テレビで見た景色」(Official髭男dism・藤原聡さん)など、国民的行事の独特な雰囲気を語った初出場の出演者たち。報道陣の取材は、会場のNHKホール内ロビーで行われます。ロビーには、紅白歌合戦のロゴが入ったおなじみの背景のお立ち台。その前に敷かれた数メートルのレッドカーペットに出演者が足を踏み入れると、撮影が始まります。
29日昼にお立ち台の前に陣取ったカメラマンは約100人。横数メートルに広がるのがお決まりとなっており、お立ち台では下手・センター・上手向けに出演者たちが順々とポーズを決めていきます。たくさんのカメラからの光に、日向坂46の佐々木久美さんは「人生で一番の光量」と感慨深げに話しました。
「この仕事を始めて撮られてきた分以上のフラッシュ」
そう語ったのは、初出場になるGENERATIONSの数原龍友さんです。NHKの歌番組には何度も出演しているGENERATIONSですが、紅白のリハーサルは「全然違う雰囲気でした」と振り返ります。
「紅白歌合戦というものが、どれだけ歴史がある番組なのかを改めて感じました。リハーサルも、写真撮影も、こんなに取材で囲まれることもなかったので。貴重な経験ですし、一つ一つを忘れないように、刻みながら、噛みしめながら、本番まで準備をしたいなと思います」
取材の開口一番、「去年よりフラッシュ多いな~」と報道陣を笑わせたのは、2年連続の出場となる純烈のリーダー・酒井一圭さん。年明け早々にメンバーの脱退があり、紅白のことを振り返る余裕はなかったと言いますが、まばゆい光を浴びて、紅白に「帰ってきた」ことを実感していたようでした。
NHK関係者によると、レッドカーペットが敷かれた取材スタイルが始まったのは2000年代から。カメラの多さについては、ウェブメディアの増加などにより、「今年の顔」がそろう紅白の注目度が高まっていることなどが理由に挙げられるといいます。
フラッシュで思い出すのは、2015年に乃木坂46が初出場した時の一コマです。生田絵梨花さんが「人生で始めて、こんなフラッシュ」。秋元真夏さんも「想像以上」と話すと、その前年に兼任していたAKB48で大舞台に立っていた生駒里奈さんが「みんなにも体験してほしかった。この嵐を」と語っていたのが印象的でした。
「紅白取材の代名詞」とも言えるたくさんのフラッシュ。国民的行事の関心の高さを、ステージの裏側でも感じる一幕となりました。
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