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#23 どうぶつ同好会

ビーバーと飼育員の攻防! 「巣作りする」対「掃除したい」が可愛い

プールの底にたまっていた落ち葉を掃除したい飼育員と、それを巣作りに使おうとせっせと運ぶビーバーの攻防。

飯田市立動物園のアメリカビーバー
飯田市立動物園のアメリカビーバー 出典: 飯田市立動物園のツイッター

目次

 プールの底の落ち葉を掃除したい飼育員と、それを巣作りに使おうとせっせと運ぶビーバー。そんな様子を映した動画がツイッター上で注目を集めています。日々繰り広げられる「攻防」について飼育員に聞きました。

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ツイートが話題に


 長野県飯田市にある飯田市立動物園。そのツイッターアカウントが「落ち葉を片付けたい飼育員とビーバーの攻防が続く……」という文章とともに動画を投稿しました。

 画面奥からゆっくりと手前に向かって進んでくるビーバー。巣作りに使うためなのか、前脚とアゴを使って落ち葉や枝をせっせと運んでいます。

 最後は撮影されていることに気づき、後ろ脚で立ち上がってカメラをのぞき込む場面で動画は終わります。

 この動画に対して、「ビーバーの血が騒ぐんですね」「どっちも応援したい」といったコメントが寄せられ、リツイートは1千、いいねは3千を超えています。

園内で飼育されているビーバーは3頭です
園内で飼育されているビーバーは3頭です 出典: 飯田市立動物園のツイッター

飼育員に聞きました


 「もともと北米にいるアメリカビーバーなので、冬の時期になると元気になって巣の手直しにも力が入るんです」

 そう話すのは飼育員の勝山友梨子さんです。

 飯田市立動物園で飼育しているビーバーは3頭。飼育施設の一角に巣を作って一緒に住んでいます。

 今回の「攻防」の相手は、好奇心旺盛なコメコ(メス)。施設内のプールの水を抜いて清掃していたときのことだったそうです。

 「この時期は落ち葉がたまるので、週に2~3回は水を抜いて掃除しています。落ち葉を1カ所に集めたところ、それをブルドーザーみたいに移動させ始めたんです」

日々の攻防は


 今回のプール掃除に限らず、落ち葉をためた箱の中から食べられそうな葉を探してひっくり返すことも。

 また、運動不足解消と来園者に巣作りを見てもらう目的で、飼育員が巣から枝などを抜いていると、後ろで枝をくわえて「何してんの? 巣を直すからどいてくれる」といった顔で待ち構えていることもあるそうです。

 動画が話題になったことについて勝山さんはこう話します。

 「ビーバーのことを知らない方や、カピバラと間違われる方もいらっしゃいます。この時期は元気に活動する姿が見られるので、ぜひお越しいただき、直接ご覧ください」

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