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2019年09月13日

本田紗来、真凜ゆずりの華 男子4回転続々 驚異の次世代スケーター


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インタビューに答える本田真凜の妹の本田紗来=2018年11月25日

インタビューに答える本田真凜の妹の本田紗来=2018年11月25日

出典: 朝日新聞

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羽生結弦、宇野昌磨、紀平梨花……。多くのスター選手が生まれるフィギュアスケート界。次世代スターを目指すジュニア・ノービスの選手たちが育っている。全国の有望選手が集まるジュニア強化合宿が7月に愛知県豊田市の中京大学で行われた。4回転を跳ぶ男子中学生、3回転半挑戦を掲げる女子小学生。かつてはトップ選手でも習得に苦労した大技を跳び、そのレベルの高さに関係者も目を丸くする。「驚異の次世代スケーター」からは日本のレベルの進化が見えてくる。

左から鍵山優真、佐藤駿、三浦佳生

左から鍵山優真、佐藤駿、三浦佳生

出典: 朝日新聞

【男子】関東ジュニアの三傑 鍵山・佐藤・三浦

男子ジュニアの注目は関東を拠点とする3人。

■鍵山、踊りを武器に全日本6位
鍵山優真(神奈川・星槎国際高横浜1年)は、先月のジュニアグランプリ(GP)シリーズフランス大会で、4回転トーループジャンプを決めて合計234.87点で優勝した。

宇野昌磨(トヨタ自動車)や高橋大輔(関大ク)が出場した昨年12月の全日本選手権で6位と大健闘。踊りが上手で、プログラムの完成度の高さも強み。今季は4回転ジャンプも加わり、将来が楽しみだ。父は2度の五輪出場経験がある鍵山正和さんで、親子2代の五輪出場も期待されている。

フリーの曲は「タッカー」で、「踊りがたくさん入っている。(観客と)一緒に楽しめたら」とアピール。「シニアの選手に比べて滑りがまだまだ。早く追いつけるようになりたい」と語る。

ジュニア強化合宿で練習する鍵山優真(左)=2019年7月27日

ジュニア強化合宿で練習する鍵山優真(左)=2019年7月27日

出典: 朝日新聞

■佐藤駿、小学校時代からの注目株
鍵山と同学年の佐藤駿(埼玉栄高1年)もジュニアGPシリーズ米国大会に出場し、フリーで4回転3本、トリプルアクセル(3回転半)2本に挑戦して優勝した。

出身は2大会連続五輪金メダルの羽生結弦(ANA)と同じ仙台出身。全日本ノービス4連覇と、小学生時代から話題になっていた選手だ。

佐藤はジャンプの名手。ジャンプの軸の取り方がうまく、難しいジャンプを次々とものにしてきた。昨年12月の全日本選手権では中学生ながら4回転トーループを成功。すでにトーループとサルコーの2種類の4回転を跳べる上、強化合宿ではループにも挑戦していた。

今季のフリー曲は、憧れの羽生の代表的プログラムの一つでもある「ロミオとジュリエット」。

「宮城県であった全日本選手権で羽生選手の『ロミオとジュリエット』を生で見た印象が強く残っている」という。表現力に力を入れており、「後半からボーカルが入るので見てほしい」とはにかんだ。

昨年の全日本選手権男子フリーで演技する佐藤駿

昨年の全日本選手権男子フリーで演技する佐藤駿

出典: 朝日新聞

■三浦、中学生ですでに4回転マスター
3人目は中学2年の三浦佳生〈かお〉(コーセー新横浜プリンスク)。バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央さんらを指導した佐藤信夫コーチに師事している。

身体能力が高く、中学生ですでに4回転をマスター。羽生らの演技動画を見ながら「独学で」ジャンプの研究を重ねてきた。「フリーは4回転2種類に挑戦したい。慣れてきたら後半にもう1本入れたい」と貪欲だ。

強化合宿では鍵山や佐藤に負けじと4回転を練習していた。「刺激をたくさん受けて、みんなで高め合っている。合宿のメンバーは最高です」

ジュニア強化合宿で談笑する男子選手たち=2019年7月27日

ジュニア強化合宿で談笑する男子選手たち=2019年7月27日

■スケーティングの壷井、世界ジュニア狙う三宅も
ほかにも、スケーティングに定評がある昨年の全日本ジュニア王者の壷井達也(愛知・中京大中京高2年)や、高橋大輔と同じ長光歌子コーチに師事する三宅星南〈せな〉(岡山理大付高3年)も見逃せない。

壷井は6月に足を痛め、しばらく練習ができなかったが「マイナスに捉えないようにしたい」と前向きだった。フリーは昨季に続き、ドボルザークの交響曲第9番「新世界より」を使用し、「昨季はやり残したことがあった。もう一段階上の構成でやりたい」と話している。

来年3月にある世界ジュニア選手権の男子の枠は2。三宅は「ジュニアは今季で最後かもしれない。フリーの4回転サルコー2本を決めて、世界ジュニアを狙いたい」と意気込む。

【女子】真凜譲りの華、本田紗来 世界の振付師も認めた岩野

■紗来、姉譲りの華やかさ
女子で注目を浴びるのは、2016年世界ジュニア女王の本田真凜(JAL)と、俳優として活躍する望結を姉に持つ12歳の小学6年生の紗来〈さら〉(京都醍醐ク)だ。

姉譲りの華やかさを持ち、きれいな連続ジャンプを跳ぶことができる。今年2月、オランダであったチャレンジ・カップのアドバンスド・ノービスで初優勝。帰国した関西国際空港では、昨年のGPファイナル優勝の紀平梨花(関大ク)とともに多くの報道陣に囲まれた。

オフシーズンにはアイスショーに出演。「最後のノービスだと思うので一つ一つの大会で笑顔で終われるようにしたい。もっと新しいジャンプを確実に跳べるようになりたい」と目標を掲げた。

紀平梨花(右)と取材に応じる本田紗来(左)=2019年2月26日

紀平梨花(右)と取材に応じる本田紗来(左)=2019年2月26日

出典: 朝日新聞

■岩野、世界的振付師からオファー
高校1年の岩野桃亜〈もあ〉(関大ク)はノービス時代から優れた表現力を持つ選手。

今季のショートプログラム(SP)、フリーともに、高橋大輔の昨季フリーなどを手がけた世界的振付師ブノワ・リショー氏が振付を担当する。

リショー氏から「一緒に振付をしたい」と何度も懇願されたといい、「まだ自分には早いと思っていた。将来に向かって頑張っているスケーターを手助けしたいと言ってくれて、こんなに早く夢の振付師に担当してもらえたのは光栄」と嬉しそうに話した。

7月には10日間、リショー氏が指導する欧州合宿に参加し、海外選手に混じって練習した。「大輔さんと一緒に全日本選手権に行くことが目標」と目を輝かせる。

ジュニア強化合宿で練習する岩野桃亜=2019年7月27日

ジュニア強化合宿で練習する岩野桃亜=2019年7月27日

出典: 朝日新聞

小中学生がトリプルアクセル挑戦を宣言

■河辺、中学生で狙うトリプルアクセル
強化合宿では、小中学生が次々とトリプルアクセル挑戦を宣言した。

報道陣の視線を集めていたのが中学3年の14歳、河辺愛菜〈まな〉(関大ク)だ。

愛知県出身で浅田真央さんに憧れてスケートを始めた。昨年から大阪に拠点を移し、紀平梨花らを指導する浜田美栄コーチのもとで練習してる。

トリプルアクセルに挑戦中で、紀平のジャンプを目の前で見て、跳ぶタイミングや足の動かし方を学んでいるという。「跳べるようになったのは(強化合宿の)1、2カ月くらい前。今季の目標は試合でトリプルアクセルを跳ぶことと、ジュニアGPシリーズで自己ベストを出したい」と世界を目指す。

ジュニア強化合宿で練習する河辺愛菜=2019年7月27日

ジュニア強化合宿で練習する河辺愛菜=2019年7月27日

出典: 朝日新聞

■畑崎、中井、高木も「トリプルアクセル宣言」
ノービスの選手たちも同様だ。今年3月の世界選手権で羽生結弦とエキシビションで共演したという中学1年の畑崎李果〈ももか〉(明治神宮外苑ク)は「今年中に3A跳びたい」と明かした。昨年の全日本ノービスBで優勝した小学5年の中井亜美(アイビスSC)や小学6年の高木謠〈よう〉(明治神宮外苑ク)も挑戦を明言している。

さらには4回転への挑戦を掲げる選手も。海外ではロシアのジュニア選手らが4回転ジャンプに成功している。

2月の全国中学校大会で優勝した住吉りをん(東京・駒場学園高1年)は「日本選手も3回転半や4回転を跳ばないといけない時代になってきた」と危機感を募らせ、宮原知子に憧れる中学2年の田中梓沙(京都醍醐ク)も「トリプルアクセルと4回転ルッツを跳びたい」と先を見据える。

ジュニア強化合宿に参加した女子選手たち=2019年7月27日

ジュニア強化合宿に参加した女子選手たち=2019年7月27日

出典: 朝日新聞

■青木、連続ジャンプで表彰台目指す
ジャンプ以外に新たな挑戦をする選手もいる。青木祐奈〈ゆな〉(神奈川・横浜清風高3年)は、高難度の3回転ルッツ-3回転ループの連続ジャンプを跳ぶことができ、ノービス時代から同学年の本田真凜らとともに注目されていた選手だ。その後、腰のけがなどに悩まされて思うような成績を残せずにいたが、昨季から復活の兆しを見せている。

今季は、平昌五輪4位の宮原知子(関大)が採り入れている逆回転(右回り)のスピンに挑むという。「小さいことからバランスとるために両回転のスピンをやってきた。スピンは練習していけば上達する。知子ちゃんを見習ってやりたい」

フリーは、「少し新しい芽を出すために」と振付師のミーシャ・ジー氏が提案した「シークレット」でジュニアGPシリーズ表彰台を目指す。

ジュニア強化合宿でカロリナ・コストナー(右)の動きを見ながら滑る青木祐奈(左)=2019年7月27日

ジュニア強化合宿でカロリナ・コストナー(右)の動きを見ながら滑る青木祐奈(左)=2019年7月27日

出典: 朝日新聞

五輪メダリストが直接指導「レベルがとても高い」

ジュニア強化合宿には男子6人、女子13人が参加した。

氷上練習では、男子が4回転を次々と着氷。女子も3回転半や高難度の連続3回転ジャンプを練習していた。

コーチとして、ソチ五輪女子銅メダルのカロリナ・コストナー(イタリア)が加わり、手足の使い方や表現力を指導。選手たちは様々な種類のターンに振り付けを入れながら、一つのステップシークエンスを完成させる課題にも挑んだ。

コストナーは「レベルがとても高い。才能がある」と驚きつつ、「五輪に出たいと思うことがとても大事。それが日々の糧になる」とエールを送った。

ジュニア強化合宿で指導したカロリナ・コストナー=2019年7月27日

ジュニア強化合宿で指導したカロリナ・コストナー=2019年7月27日

出典: 朝日新聞

記者はここ数年、ジュニア合宿を取材しているがレベルの底上げが進んでいる。

それは「重点的に練習しているジャンプは」という質問に対する答えの変化からも読み取れる。

数年前まで男子の目標はトリプルアクセルだったが、4回転に変わり、今年は数種類の4回転に。女子も3回転ルッツー3回転トーループなどの連続3回転からトリプルアクセル・4回転を掲げるまでになった。

この傾向は複数の4回転を跳ぶ羽生や宇野、3回転半を武器にする紀平らが日本勢が世界のトレンドを作っているからとも言える。

彼らも高橋大輔や浅田真央さんを見て育ってきたように、次世代スケーターも身近にいるトップスケーターから学ぶことで成長が加速している。

すでに世界とも戦える力をつけており、鍵山や佐藤は4回転を完成させて国際大会の表彰台に立っている。

国内大会では、その勢いに対して表現力の幅を持つベテラン勢がどう応えるかが見どころになる。ジャンプのレベルを上げるベテランも出てくるだろう。

若手が成長し、ベテランと競うことで相乗効果で強くなっていく。2022年北京冬季五輪、さらに2026年の伊ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪と、日本勢のメダル獲得に期待が膨らむばかりだ。

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本田真凜、ちょっと大人びた「私服姿」 安藤美姫らとのオフショット
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アイスショーのため訪れた日光で、「見ざる、聞かざる、言わざる」で知られる日光東照宮の「三猿」の下で同じポーズをとる本田真凜(左)、本田太一(中央)、友野一希
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