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ライオンズマンションのライオン像、地域ごとに違うの知ってました?
「ライオンズマンション」といえばライオン像を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
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「ライオンズマンション」といえばライオン像を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
大京が手がける「ライオンズマンション」といえば、エントランスに設置されているライオンのブロンズ像を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか? 実はあのライオン像、親子だったりモフモフだったりと、地域によってデザインが異なっています。しかも展開当初のマンションには設置されていませんでした。由来について取材しました。
シリーズ第1号となる「ライオンズマンション赤坂」が発売されたのが1968年。物件数は増え続け、2018年12月末現在で6417棟・34万6138戸です。
ライオンズマンションの命名の由来について、大京グループ50年史には以下のように記されています。
「ライオンは百獣の王であり、家族を大切にする獅子であり、大京観光(現・大京)もまた『将来は住宅建設の王者になりたい』『家族への愛を育んでいただきたい』『重厚な風格を備えた豪華な住まいを提供したい』との願いを込めた命名でした」
ライオンズマンションといえば、エントランスにライオン像があることで知られていますが、当初は設置されていませんでした。
最初となったのが「ライオンズマンション唐山(愛知県名古屋市)」の1977年。第1号が発売されてから9年が経っていました。
第1号マンションの発売前から「マンションの入り口に等身大のライオン像を飾ったらどうか」と社内で提案があったそうですが、見送りに。50年史ではその理由についても触れています。
「当時のマンションは700~800万円なのに対し、ライオン像は300万円することがわかったことで、当該提案は見送りになり、名前だけが採用になった」
そんなライオン像ですが、名古屋を皮切りに、東北、大阪、広島、九州、首都圏と設置の流れが拡大。社内ルールというわけではなく、各支店の判断で進んだそうです。
上記のような経緯もあって、地域や支店ごとの特色を出すためにデザインを試行錯誤。地域によって異なるライオン像が生まれました。
座っているものもあれば、立ち上がってほえているものも。親子並んだものや、たてがみが異様に立派なものまで。
沖縄では1980年の展開当初から、ライオン像の代わりに「シーサー像」が設置されています。
「シーサーは魔よけや幸運を招くと言われていて、沖縄の住宅の大切な守り神ですから」と話すのは、大京のグループ経営企画部・伊奈幸雄さん。広報歴35年の「生き字引」です。
いろんなパターンが存在するライオン像ですが、2011年以降に設置されたものはデザインが統一されています。
親子並んで座った像で、表情はブランドマークをイメージした精悍なものに。親は子どもに顔を振り、子どもは親を見上げるデザインになっており、家族の一体感を表現しているそうです。
「ライオンズマンションにお住まいの方だけでなく、道行く方にも『愛されるライオンズマンション』『永遠の幸せのレジデンス』という想いが伝わるように、沖縄を除く全国で設置ルールの見直しとデザイン統一を行いました」と伊奈さん。
2006年にブランドロゴを統一した際、ライオン像も首都圏版に統一しようとしたそうですが、他の地域から「今までのライオン像の方がお客さまや地域から親しまれている」といった声が上がり、5年かけて統一デザインを決めたそうです。
大京グループでは、インスタグラムに「#ライオンズマンション」を付けた投稿を呼びかけています。
自然発生的に#がついた投稿を見かけたのを機に、積極的にアピールを始めたといいます。
「家族の待ち合わせ場所になったり、季節ごとに飾りつけしたり。ご入居者さまに限らず、近隣の方々にもライオン像は愛されています。皆さまのとっておきの1枚をぜひお寄せください」
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