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お母さんは忙しいから… 「遠足の弁当つくって」が言えなかった息子
毎日忙しく働いている母を見て、遠足のお弁当を作ってと言い出せなかった息子。当日、リュックの中に入っていたのは――。
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毎日忙しく働いている母を見て、遠足のお弁当を作ってと言い出せなかった息子。当日、リュックの中に入っていたのは――。
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毎日忙しく働いている母を見て、「遠足のお弁当を作って」と言い出せなかった息子。当日、リュックの中に入っていたのは――。そんな物語がネット上で注目を集めています。互いを思い合う親子の姿をセリフなしの漫画で表現した作者に聞きました。
今月11日に、「しあわせゴハン『お弁当』」というタイトルでツイッター投稿された8ページの漫画。登場人物は団地で暮らす母と息子です。
この漫画に対して、「何回読んでも泣いてしまう」「きっとお互い愛があって大切にしあって生きてるんだろうな」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万、いいねは5万5千を超えています。
作者は漫画家の魚乃目三太さん。代表作は「スカイツリーの周辺で愛を叫ぶ」「戦争めし」「しあわせゴハン」などで、家族愛や食をテーマにした漫画を多数手がけていて、ドラマ化された作品もあります。
今回投稿した漫画は2014年8月に描いたもので、「しあわせゴハン」としてグランドジャンプ(集英社)に掲載されたものだそうです。
投稿した理由について、魚乃目さんは「この話は今読み返しても泣けたので、もっと皆さんに読んで欲しかったんです」と話します。
昔、描いた漫画を読み直してたら
— 魚乃目 三太 (@SantaUonome) 2019年7月11日
なんかジーンとした…
また皆さんに読んで欲しいと思いアップします。
良かったらリツイートとご感想お願いします(⌒∇⌒)
しあわせゴハン『お弁当』です
全部で8P
後半に続きます。 pic.twitter.com/ERpDi1VjOY
後半はこちらへ…
— 魚乃目 三太 (@SantaUonome) 2019年7月11日
どうぞよろしくお願いいたします pic.twitter.com/BGXij10jot
「しあわせゴハン」はセリフなしのサイレント漫画。その経緯については以下のように説明します。
「次に何を描くかすごく悩んで、担当さんとお酒を飲みながら、とにかく漫画で『おいしい!』ってものを表現してみようってなったんです。そしたら、キャラの名前も設定も何もいらない、シチュエーションを切り取ればいいじゃないかって。どんどんお酒が進んで、セリフも擬音もなしでやろうと」
お弁当の話を描いた当時のことについては、こう振り返ります。
「担当さんとお弁当の話になって、好きな弁当ってどんなのだろう?ってお互い考えたんです。そしたらお母さんの手作り弁当だよなぁって」
夜の仕事をしている母が掃除好きで、ちゃんと子どものことを考えている部屋に見えるよう、細部まで描写。「セリフがないので絵で見せられるものは何でも描こう」と心がけたそうです。
この漫画には、魚乃目さん自身の体験が反映されているのでしょうか?
「子どもを育てて初めて分かったのが、どんなに幼くても親に気を使っているんだってことです。そういえば僕も、夫婦喧嘩をする親のためにわざと明るく振る舞ってたなぁと思いまして、言いたいことを我慢している子はすごくいるはずだって気づいたんです」
話題になったことについては、こう話します。
「みなさんの感想に胸が熱くなりました。ありがとうございます! コメントは全部読んでますが、忙しい時はあまりツイッターを更新しないので、先に謝っておきます。すいませんです」