ネットの話題
使うほど富士山になる消しゴム 学生時代に発案、入社4年目で商品化
使っていくうちに、消しゴムが富士山になっていた――。そんな商品がネット上で注目を集めています。
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使っていくうちに、消しゴムが富士山になっていた――。そんな商品がネット上で注目を集めています。
使っていくうちに、消しゴムが富士山になっていた――。そんな商品がネット上で注目を集めています。「消しゴムで消す行為そのものを楽しんでほしい」と学生時代に思いついたアイデアを、入社4年目で実現させた担当者に話を聞きました。
総合文具メーカー・プラス(東京都)のツイッターアカウントが先月下旬、こんなつぶやきを投稿しました。
「“消す”を楽しみながら自分だけの富士山を作ることができる『エアイン 富士山消しゴム』を7月10日に数量限定発売します。色の違う2層構造の樹脂がバランスよく削れていくと、富士山が姿を現します」
添付されている画像には、青と赤の消しゴムが写っており、使い込んで先の部分が減った結果、雪化粧した富士山のようになっています。
この投稿に対して、「絶対に欲しい」「使うのが楽しみ」といったコメントが寄せられ、リツイートは4千、いいねは6千を超えています。
“消す”を楽しみながら自分だけの富士山を作ることができる「エアイン 富士山消しゴム」を7月10日に数量限定発売します。
— プラス|PLUS Stationery (@plus_bungu) 2019年6月24日
色の違う2層構造の樹脂がバランスよく削れていくと、富士山が姿を現します。青富士と赤富士の2色展開。
□リリース https://t.co/6EtppmjWCC
□商品情報 https://t.co/GLNZReupqK pic.twitter.com/xqvfUiswVj
消すたびに違う表情になることで、「消す」という行為そのものを楽しでもらおうというこの商品。
青富士、赤富士の2種類があり、メーカー希望小売価格は200円(税抜き)です。
「間違った文字を修正する道具である消しゴム。できる限り消す行為は避けたいものですが、『どんどん消したくなる消しゴムは作れないか?』と考えました」
そう話すのは、発案者である商品開発センターの本木礼夫冴(れおが)さんです。
大学院2年生の時に思いついたという富士山消しゴム。
在学中に製品化を目指して、クラウドファンディングで資金調達に挑みましたが数量や価格が合わず断念。
雑貨メーカーにも売り込みましたが不採用となり、実現できないままプラスに入社しました。
入社して1年半は修正テープを担当し、3年目で消しゴム担当に。これをきっかけに富士山消しゴムのアイデアを社内会議にかけて、今回の商品化につながりました。
削った際にきれいな富士山に見えるよう、内側の白い樹脂の形状を数パターン作って検討。
和を前面に打ち出したパッケージデザインでは、古くさい印象が出過ぎないよう、毛筆書体ではなくボールペンで書いたようなロゴを採用したそうです。
発売前から話題になっていることについては、こう話します。
「多くの方に知っていただけて非常にうれしく思う一方、学生の時に実現したかったな……と悔しい気持ちでもあります。きれいな富士山型に削るのもいいですが、尖らせたりへこませたり、オリジナリティあふれる富士山を作ってSNSで紹介していただけると嬉しいです」
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