• 5つのポイント
• 作者に聞きました
• 山本五十六の名言をもとに

　「全体像を説明する」「まず自分がやる→次に相手にやらせる→評価する」といった新人教育の5つのポイントをまとめた漫画が、ツイッター上で注目を集めています。山本五十六の名言をもとに描いたという作者に話を聞きました。

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「マンガでわかる新人の教育方法」 出典： ベニガシラさんのツイッター

5つのポイント

　先月30日に、「社畜漫画家が作ったマンガでわかる新人の教育方法です!!」という文章とともにツイッター投稿された漫画。

　登場人物はコワモテの「新人くん」と、魔王の姿をした「ベテランさん」の2人。

　ベテランさんが新人くんに教えるかたちで、以下の5つの心得を紹介しています。

【1.全体像の説明】

　全体像が分からないと不安になります。闇の中で歩かされるようなものです

【2.初歩から教える】

　いきなり難しいことを教えても初心者は覚えきれません

【3.自分がやってみて 相手にやらせ 評価する】

　言葉だけでは伝わりにくいです

【4.一人でできるようになっても定期的に声かけする】

　慣れてから新しい疑問が出てきます

【5.基礎ができたら次のレベルへ】

　段階を踏んで教えましょう

社畜漫画家が作ったマンガでわかる新人の教育方法です！！ pic.twitter.com/fcncnOppNi

— 社畜漫画家ベニガシラ (@poppoyakiya) 2019年5月29日

作者に聞きました

　この投稿に対して、「理想の教育だと思います」「こんな先輩ならもっと早くスキルが身についてたな」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万、いいねは7万を超えています。

　作者は、サラリーマンとして働きながらwebを中心に活動している漫画家のベニガシラ（@poppoyakiya）さん。実はこの漫画、2017年9月にツイッターに投稿されたものの再掲です。

　「5月に入って新人教育を本格的に行う会社や会社員が増えると思い、少しでも役立ててもらおうと再投稿しました」

　文字が並んでいるだけのマニュアルを嫌がる人も多いため、漫画で表現することに。実際に新人教育マニュアルとして会社に漫画を提出したそうです。

　上司からは「漫画みたいにわかりやすいマニュアルを作れと言ったんであって、本当に漫画を描いてくる奴があるか！　でも漫画は面白かった」と言われながらも、ボツになったそうです。

山本五十六の名言をもとに

「マンガでわかる新人の教育方法」の一場面 出典： ベニガシラさんのツイッター

　5つの心得について尋ねると、こんな答えが返ってきました。

　「山本五十六の『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ』の考えがもとになっています。そこに、私が新人のときに受けた教育、指導者になったときの経験などに加え、小学校の先生をしている友人から教えてもらった学級運営の基礎知識なども盛り込んでいます」

　当初は没個性的なキャラで描こうとしましたが、自身がネットで公開していた漫画『魔王がブラック企業の社長になったマンガ』と『美少女同人作家と若頭』のキャラクターを流用することで、中身と絵柄にギャップがある表現になったそうです。

　話題になったことについては、こう話します。

　「再投稿なので前の投稿を見てくれていた人もいたかと思いますが、この漫画を新しく知ってくださった方もいました。再投稿してよかったなと思いました」

　◇　◇　◇

　「社畜漫画家ベニガシラのブログ」では、5つの心得がより詳しく説明されています。

• 「社畜漫画家ベニガシラのブログ」はこちら

「新人教育マニュアル」を漫画化

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