ネットの話題
世界地図かと思ったら…全部九州でした 話題の寄付つき500円Tシャツ
胸元に世界地図が描かれたTシャツ。よく見るとすべての大陸が九州だった――。
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胸元に世界地図が描かれたTシャツ。よく見るとすべての大陸が九州だった――。
胸元に世界地図が描かれたTシャツ。よく見るとすべての大陸が九州だった――。そんなTシャツがネット上で注目を集めています。福岡に本社があるディスカウントストアが昨年発売したもので、売り上げの一部が寄付される「レスキューTシャツプロジェクト」の商品の一つです。制作の経緯や今年の新作について、担当者に聞きました。
話題になっているのは、九州を中心に出店しているディスカウントストア「ミスターマックス」で昨年販売されていたTシャツです。
世界地図が描かれただけのように見えますが、よく見るとアメリカ大陸やアフリカ大陸など、すべての大陸が九州のかたちになっています。
今週になってツイッターで紹介され、「ちゃんとそれっぽく見えるのがすごい」「九州出身としては欲しい」と話題になったこのTシャツ。
ミスターマックスと、多業種のクリエイターが集う九州アートディレクターズクラブ(九州ADC)による企画「レスキューTシャツプロジェクト」の商品の一つです。
2010年に始まって今年で9回目を迎えたレスキューTシャツプロジェクト。
クリエイターが「今の時代に救いたいモノやコト」への想いを込めてTシャツをデザインし、ミスターマックスが1枚500円(税抜き)で販売。その売り上げの一部を寄付しています。
東日本大震災や熊本地震の被災地への義援金や、国連WFPの学校給食プログラムへの支援金などに使われ、過去8回で売り上げたTシャツの枚数は49万枚超、寄付金額は3634万円になりました。
今年は、売り上げの15%を日本赤十字社の活動に寄付する予定です。
話題の九州大陸Tシャツを手がけたのは、九州ADCのメンバーで「ナガフジ」のアートディレクター・デザイナーの永藤拓也さん。
地図のフォルムに嘘をつかずに、どこまで世界地図に見えるよう近づけられるかにこだわってバランスを微調整。
「押し付けがましいメッセージとかは、着る人・買う人の興味をそいでしまうので、あくまでも買ってみたい、着てみたい、というものに仕上げました」と話します。
レスキューしたいテーマやデザインは各クリエイターの自由な発想に基づいており、販売用タグにはこんなメッセージが書かれていました。
9回目となる今年のレスキューTシャツプロジェクト。
フードロスや動物の密輸といった社会問題をテーマにしたものから、現代人の癒しを求めるデザインまで全40種類がラインナップされています。
コツメカワウソの密輸をテーマにした「密輸されるカワウソ」や、スマホの見過ぎで猫背になる人をモチーフに猫の背中を描いた「猫背」などが人気だそうです。
昨年発売した九州大陸Tシャツが話題になったことについて、ミスターマックスの広報担当者はこう話します。
「デザインした方の愛のこもったTシャツを愛用してくださって嬉しいです。今年も楽しいデザインが揃っていますので、お気に入りの一枚を見つけていただければ幸いです」
デザインした永藤さんは「昨年に引き続いて話題にしていただき、嬉しい限りです。より一層、九州のパワーを多くの人に知っていただけるきっかけになれば光栄です」と話していました。
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