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押すな、押すなよ!豚の尻に頭当てるヤギ 攻防の理由、飼育員に聞く

凄まじい形相で、豚のお尻に頭を押し当てるヤギ。実は、意外な理由がありました。
凄まじい形相で、豚のお尻に頭を押し当てるヤギ。実は、意外な理由がありました。 出典: 昇悟さんのツイッター(@024y9Y36uWb2M63)

目次

ゴールデンウイーク中、ツイッター上に登場した、ある動画が話題です。映っているのは、大きく目を見開き、豚のお尻に頭を押し当て続けるヤギ。動物園で撮影された、野性味あふれる姿は人気を呼び、今も拡散されています。この謎めいた行動について、2匹が暮らす動物園の飼育員に、理由を聞きました。(withnews編集部・神戸郁人)

全力で頭押しつけるヤギ、迷惑そうな豚

約1分間の動画は、来園者の一人が、先月30日にツイートしました。



地面にできた穴に寝そべる、黒毛の豚。そこへ、画面右脇から真っ白なヤギがやってきて、豚のお尻を頭で押し始めます。

嫌がるように鳴き、抵抗する豚。しかしヤギは気にもせず、尻尾をぴこぴこと振りながら、ひたすら頭を押し当て続けるのです。

豚がたまらず起き上がり、ヤギを恨めしそうに眺める場面で、映像は終わります。

コメント欄には「メェ惑なヤギですね」「豚が優しすぎる」といった感想が並び、2万回以上リツイートされたほか、「いいね」も5万を超えました。

感情のままに、じゃれついちゃった

シバヤギの「ナツ」(左)とミニブタの「ジャンプ」
シバヤギの「ナツ」(左)とミニブタの「ジャンプ」 出典: 周南市徳山動物園提供

はた目からは、少し気の毒にも思える、ヤギと豚のやり取り。一体、どんな背景があったのでしょう? 2匹が暮らす、周南市徳山動物園(山口県周南市)を取材しました。

飼育員の重永和美さんによると、動画に登場するのは、メスのシバヤギ「ナツ」(4歳)と、オスのミニブタ「ジャンプ」(9歳)です。同じスペース内で、それぞれの種の別個体、羊と一緒に生活しています。

動画が撮影された頃、ナツは年に数回訪れる、発情期を迎えていました。普段よりも活動的になり、ジャンプにちょっかいを出したと考えられるそうです。

「異なる種の動物同士が、あそこまで濃厚に関わり合うのは、とても珍しい。ナツは感情が高ぶり、じゃれるつもりで、ジャンプにぶつかっていたのではないでしょうか」

ヤギ本来の習性も影響?

シバヤギやミニブタがいるスペースの様子。来園者は自由に出入りし、動物に触れることが出来る。
シバヤギやミニブタがいるスペースの様子。来園者は自由に出入りし、動物に触れることが出来る。 出典: 周南市徳山動物園提供

重永さんによると、シバヤギは、群れの中での力関係を決める上で、頭突きし合うことがあります。また、自分より下位の個体の前で頭を振り、地位をアピールするそうです。

元々おてんばなナツと、おっとりした性格のジャンプ。そんな組み合わせに、シバヤギ本来の習性が加わり、今回のような光景が生まれたのかもしれません。

既にナツの発情期は終わり、ジャンプとは適切な距離を取りつつ、平和に過ごしているといいます。

動画から、シバヤギやミニブタに興味を持ってくれた人に対し、重永さんはこう語りかけます。

「たまたま野性的な姿が広まりましたが、どちらの動物も、基本的におとなしい性格です。日頃は仲良く暮らしているので、その姿を園内で直接見て欲しいですね」

「ナツ」「ジャンプ」の解説も!周南市徳山動物園のHPはこちら

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