話題
地下鉄の壁、食べてみませんか? 模様をモチーフにしたチョコを発売
都営地下鉄の駅の壁や天井、床をモチーフにしたチョコレートが今月11日に発売されます。
話題
都営地下鉄の駅の壁や天井、床をモチーフにしたチョコレートが今月11日に発売されます。
都営地下鉄の駅の壁や天井、床をモチーフにしたチョコレートが今月11日に発売されます。全12種類のセットで価格は税込み2000円ですが、早くもネット上で話題になっています。いったいなぜ車両ではなく壁や床だったのか? 東京都交通局の担当者に話を聞きました。
話題のチョコは「Toei Detail」(トエイ ディテール、Detailのeはアクセント符号つき)。
都営大江戸線の「麻布十番駅のホームの壁」や、都営新宿線の「九段下駅の改札階の天井」など、全12カ所をチョコで再現しています。
味は、天然のいちごパウダーを使ったレッド、カカオバターをベースにしたホワイト、ドミニカ産のカカオ豆を使用したチョコ、パッションフルーツが香るイエローの4種類です。
監修したのは「ショコラティエ パレ ド オール」の三枝俊介さんです。
先日、この商品が発表されると「目の付け所がすごい」「じっくり見ないからな~」「話題づくりには格好の商品」といったコメントが寄せられ、注目を集めています。
なぜ壁や床をモチーフにしようと思ったのか? 東京都交通局の企画調整課・吉岡俊二さんに話を聞きました。
――この商品を企画したきっかけを教えてください
都営交通の様々な取り組みを情報発信する「PROJECT TOEI」の一環として今回の企画があります。
このプロジェクトでは、ポスターや動画などを活用したPRに加えて、都営交通やPROJECT TOEIを認知してもらうために、話題となるイベントや今回のような取り組みも行っています。
――12駅はどのようにして選んだのでしょうか
都営地下鉄は浅草線、三田線、新宿線、大江戸線の4線があり、駅は106駅(東京都交通局管理の駅は101駅)あります。その中から線ごとに3駅を選んでいます。準備の段階で各駅を見て回り、チョコレートにして面白そうな特徴的なデザインのものを選んでいます。
――なぜ車両ではなく壁や天井、床をモチーフにしようと思ったのですか
車両を使った商品というのは他の鉄道会社さんでも多く作られています。都営地下鉄ならではの商品を作れないかという思いがあり、鉄道好き以外の方にも楽しんでもらえるようなものを作りたいと考えました。
皆さんが利用している地下鉄の駅構内には、路線や駅ごとに特徴的な壁などがありますが、普段意識されることはあまりありません。こうした壁などにも実は豊かな質感や彩り、形が潜んでいます。これらに興味を持ってもらい、ひいては都営地下鉄に対して愛着をもってもらいたいと思いました。
――企画する上で工夫した点は
見た目の面白さだけでなく、食べておいしいものを作ることにこだわりました。また、壁などの質感そのものがシンプルに伝わるよう、無駄な要素は除き、電車好き以外の方にも楽しんで見てもらえるよう心がけました。
――パッケージにもこだわったそうですね
チョコレートの箱は、大江戸線や新宿線などの車両の表面を思わせる質感のものを選んでいます。また箱の表面には壁や床を抽象化したアイコンを配しています。包装紙や袋も、壁などの質感を抽象化したグラフィックデザインとしてみせています。
――ネット上で話題になったことについては
予想以上の反響に驚いています。鉄道好き以外の方々にも興味を持ってもらえたなら嬉しいです。
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販売期間は3月11日から17日で、都営新宿線「新宿三丁目駅」、都営大江戸線「新宿西口駅」「都庁前駅」で合計1500個限定。
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