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まさに逆転の発想! 高速バス座席倒し問題、乗車時に全部倒して対応
高速バスに乗った際、後ろの座席の人に気を遣って座席をリクライニングできずにいた経験はありませんか?
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高速バスに乗った際、後ろの座席の人に気を遣って座席をリクライニングできずにいた経験はありませんか?
帰省などで高速バスに乗った際、後ろの人に気を遣って座席の背もたれを倒すことができなかった経験はありませんか? そんな思いをする人を減らそうと、乗車時にあらかじめ全席めいっぱい倒した状態になっているバスがあります。どういった経緯で、いつごろから始めたのか? 運行会社に話を聞きました。
たびたび話題になる、高速バス車内でのリクライニングをめぐるやりとり。
後ろの席の人が気になって倒しにくい、前の席の人が思いっきり倒してきて腹が立った、倒す前に声をかけるべきかどうか……などなど、議論になる度にいろいろな意見が上がります。
そんななか、乗車時にあらかじめ座席がめいっぱい倒された状態になっているバスがあります。青森から九州まで走っている高速バス「オリオンバス」です。
「8年ほど前から実施しており、現在は夜行バスだけでなくすべてのバスで実施しています」
そう話すのは運行会社「オー・ティー・ビー」の広報担当者です。
きっかけは利用者へのアンケートに記されていた「後ろの人に気を遣って座席を倒せなかった」という内容でした。
会議で議論する中で「足元を広くするために座席数を減らす」「新型車両を導入する」といった意見も出ましたが、「はじめから倒しておけば遠慮せずに済むのでは」というアイデアが出たそうです。
「一部路線で実施したところ好評だったため、すべてのバスに広げました。まれに『倒れていて乗りにくかった』というご意見もいただきますが、『これはいい』というお声が圧倒的に多いです」
全席倒す作業については、乗務員がシートベルトがしっかり締まるかどうかの確認と合わせて行っているそうです。
「オリオンバスでは2席×2列のレイアウトが多いのですが、それでも『よく眠れた』というお声をいただいています。みなさんに喜んでいただけて嬉しいですし、またご乗車いただけるとありがたいです」
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