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ピルクルを500ml飲んだらアウト? 「1日65ml」と目安量を表示する訳
今年で発売25周年を迎えたピルクルについて取材しました。
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今年で発売25周年を迎えたピルクルについて取材しました。
今年で発売25周年を迎えたピルクル。ゴクゴク飲める乳酸菌飲料で特定保健用食品(トクホ)マークもついています。コンビニでよく見かける500mlサイズがおなじみですが、パッケージを見ると栄養成分表示は65mlあたりとなっていて、1日あたりの摂取目安量も65mlと記されています。もしかして今まで飲み過ぎてた?と不安になりますが、なぜ65mlなのでしょうか。日清ヨークの担当者に聞きました。
1993年9月に発売されたピルクル。カゼイ菌(NY1301株)の働きで腸内の環境を改善し、おなかの調子を良好に保つのが特徴で、特定保健用食品でもあります。
人気YouTuberのHIKAKINさんも大好きな飲み物で、2011年に自身のYouTubeチャンネル「HikakinTV」で“世界一おいしい飲み物”と紹介しています。
発売25周年に合わせて続々とキャンペーンも展開中です。トクホであることを十分に伝え切れていなかったとしてトクホマークを大きくしたり、HIKAKINさんとコラボしてパッケージに登場してもらったり。
そんなピルクル500mlのパッケージを見ると、やたらと65mlという数字が目につきます。
「生きた乳酸菌(65mlあたり)150億個のチカラ」
「栄養成分表示(65mlあたり)」
「1日65mlを目安にお召し上がりになると効果的です」
こうした表記は1000mlタイプでも同じです。食事と一緒に500mlや1000mlを飲みきってしまうと過剰摂取なのか? 1000億個を超える乳酸菌を摂取しても大丈夫なのか? そもそもなぜ65mlで表記しているのか? 日清ヨークの商品担当者に話を聞きました。
――ピルクルのサイズラインナップを教えてください
65ml×5本、65ml×10本、500ml、1000mlがあります。
――どのサイズも成分分析表は65mlあたりで表示されていますね
65ml、500ml、1000mlのどの形態も「1日当たりの摂取目安量:1日65mlを目安にお召し上がりになると効果的です」と記載しています。
――65mlで表記する理由は
ピルクルは2001年、65ml飲めば身体によい働きをすることが国に認められ、厚生労働省から特定保健用食品として許可を受けました。
65mlは腸内の環境を改善し、おなかの調子を良好に保つための最低限の摂取量です。目安量を超えて飲んではいけないというわけではありません。
特定保健用食品の規約として摂取目安量をパッケージに記載しなければならないので、どの形態にも「65mlを目安に」と記載しています。
――65ml以上飲んだら乳酸菌の過剰摂取になるのでしょうか
1日当たりの摂取目安量は65mlですが、「食品」のため「薬」のような厳密な用法・用量はありません。食事中に500mlを飲み干したとしても乳酸菌の過剰摂取で具合が悪くなるということはありません。
ただし、冷たいものを一度に多量に飲むとおなかが緩くなることがあります。通常の食品を摂る場合と同じようにカロリーや糖分などを意識しながら、お客様のお好みや体調に応じて常識の範囲内でお飲みいただければと思います。
――オススメの飲み方があれば教えてください
飲むタイミングや体調によって、腸に届く乳酸菌数も変わってきます。腸に届く前に通過する胃は空腹時では強い酸性になっており、微生物が生育しにくい状態です。
基本的にはいつお飲み頂いても問題ありませんが、より多く腸に届けるには食事中または食後など、比較的胃が弱酸性の時にお飲みいただくことをお勧めします。
また、腸内環境を改善してくれる善玉菌は腸内に定住しません。ですので、毎日続けてお飲みいただくことが大切です。500ml、1000mlなど容量の大きい商品を開封後に冷蔵庫で保管する際は、他の食材などのにおいが移る可能性もあるので、早めにお召し上がり下さい。
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