• ケンカになるかと思いきや
• 作者に聞きました
• 実生活では

　夫婦生活に必要なことは、ちょっとやり過ぎなくらいに褒め合うこと――。そんなメッセージが込められた漫画が、ネット上で注目を集めています。実生活でも実践されているのか、作者に話を聞きました。

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ケンカになるかと思いきや

　先月28日、「お互いにめちゃくちゃ褒め合う夫婦の漫画」というタイトルでツイッター投稿された漫画。

　夫・源太が帰宅すると、妻・なゆかが作った料理がテーブルの上に置かれている場面から始まります。

　源太「えっ　なにコレ？」

　なゆか「メシだよ　メシ　クッ○ドゥでテキトーに作っといたからさ」

　無言で料理を見つめる源太。着替えてから一口食べた後、こう言います。

　「オマエさァ……　クッ○ドゥ作んの　マジで天才だな……！　いや……なかなかいねェよ　クッ○ドゥのうまさをここまで引き出せるヤツは……！」

　そして、おもむろにビールを取り出して、なゆかに差し出します。

　「あ……そーだ　なゆの好きなプレモル買ってきたよ！」

　すると、なゆかが「え？　アタシが好きなの黒ラベル……」と返して、気まずい雰囲気になります。

　しかし、なゆかはすぐに笑顔になって、こう言います。

　「でも　ビール買ってきてくれるなんてオマエ神だろ……！」

　その後も、お互いを褒め合いなら夜が更けていく場面で、漫画は終わります。

「お互いにめちゃくちゃ褒め合う夫婦の漫画」 出典： 横山了一さんのツイッター

作者に聞きました

　この漫画に対して、「最高オブザイヤー受賞夫婦ですわ」「みんながこうだったら平和になりますね」といったコメントが寄せられ、リツイートは4千、いいねは1万7千を超えています。

　漫画の作者は、育児漫画「息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました」（リイド社）などで知られる横山了一さん。

　妻の加藤マユミさんも漫画家で、自家製発酵食品について描いた「発酵かあさん」（リイド社）などの著書があります。

　ツイッター上では「これもしかして横山夫妻の事ですよね」という声も上がっていた今回の漫画。

　実生活を描いた内容なのかを尋ねると、横山さんは「ちょっと反映されています」と照れくさそうに話します。

お互いにめちゃくちゃ褒め合う夫婦の漫画 pic.twitter.com/xYPPIQmLo3

— 横山了一 (@yokoyama_bancho) 2018年10月28日

実生活では

　以前エッセー漫画で「おいしいと思ったときは、ちゃんとおいしいと言う」というテーマで描いたことがあり、そのことを改めて漫画として描いたそうです。

　家事のうち、洗濯して干して、畳んで収納するまでが担当だという横山さん。忙しくて手伝ってもらった時などは、必ず他のことでフォローするなど、言葉だけでなく行動も意識しているといいます。

　「今回の漫画では、褒めることをちょっとオーバーに、そしてあまりウソくさくならないように心がけました」

　話題になったことについては、こう話します。

　「普段から扱っているテーマですが、新鮮な気持ちで読んでいただけたのなら嬉しいです」

　◇　◇　◇

　横山さんの新刊「戦国コミケ」第3巻は12月27日発売予定です。

夫婦って褒め合うことが大切　たとえ好きなビールを間違っててもね

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