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「ケーキ断面図」今年もやります! 伊勢丹新宿店バイヤーの思いとは
昨年話題になった伊勢丹新宿店のクリスマスケーキカタログ。今年はさらにパワーアップしていました。
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昨年話題になった伊勢丹新宿店のクリスマスケーキカタログ。今年はさらにパワーアップしていました。
昨年話題になった伊勢丹新宿店のクリスマスケーキカタログ。パティシエが手がける特製ケーキ44種類の断面図が紹介されていて、「担当者の情熱が爆発してる」と注目を集めました。5年目を迎える今年は情報量もイラストもさらに充実しているそうです。今年4月から準備を始めたという担当バイヤーに話を聞きました。
伊勢丹新宿店の特設ページ「クリスマスケーキ&ギフト2018」。断面図がダウンロードできるページには、こんな文章が書かれています。
「お客さまにご好評いただいている伊勢丹のクリスマスケーキの断面図。年々こだわりを増し、今年で5年目を迎えました。断面図をじっくりと眺めれば、お好みの味のケーキを見つけることはもちろん、パティシエたちの情熱さえも感じられます」
例年と比べて大きく変わったのは以下の3点と紹介されています。
伊勢丹新宿店がクリスマスケーキの断面図を一覧化したのは2014年。それまでも個別のケーキで断面図を紹介したことはあったそうですが、パティシエ特製ケーキすべてを一覧できるようにしたのは初めてだったといいます。
当初、断面図はケーキの中身(土台部分)のみでしたが、2016年からは飾り(可食部分)も掲載。2017年からは、味わいを想像しやすいよう説明文も併記するようになりました。
「今年はお客さまによりご満足いただけますよう、『親切な断面図』を追及し、パティシエひとり一人の人柄と情熱が伝わるよう企画しました」と話すのは、担当しているアシスタントバイヤーの宇野佑衣さん(31)です。
2018年に取り扱うパティシエ特製ケーキは全40種類。それぞれのケーキにパティシエの直筆が添えられていて、ケーキをめぐるエピソードも紹介されています。
「今年のテーマは『エネルジ・ド・ノスタルジ ~ 前に進む力』です。シェフの日々の原動力となっている思い出や大切にしている言葉を直筆で書いていただきました。ジョエル・ロブションさんのメッセージも、5月に来日した際に書いていただいたものを掲載しています」
特設ページでは「アルコールや着色料を使っていない」「飾りも全部食べられる」といった項目でソートをかけることが可能になり、断面図一覧のダウンロードもできるようになりました。
断面図を紹介する取り組みは、グループである日本橋三越本店や銀座三越でも実施。特注のため店ごとに取り扱うケーキが違うため、各店の担当者がそれぞれ制作しているそうです。
宇野さんは、こう話します。
「おいしいケーキは、パティシエの人柄や情熱が生み出すものと考えております。それがお客さまに伝わりますよう、『日々の原動力となっている思い出』をテーマに今年のクリスマスケーキを考えていただき、エピソードと共に掲載させていただきました。人を敬う気持ち、感動すること、情熱を注ぐこと、思いやりの心、楽しむ心、感謝の気持ち……家族やご友人と一緒に、断面図とともにエピソードもお楽しみいただければ幸いです」
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