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母の名言が胸にしみる… 「残りの人生で今が常に一番若いねんで!!」
「残りの人生で今この時が常に一番若いねんでっ!!」。そんな名言がツイッター上で注目を集めています。
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「残りの人生で今この時が常に一番若いねんでっ!!」。そんな名言がツイッター上で注目を集めています。
「残りの人生で今この時が常に一番若いねんでっ!!」。そんな名言がツイッター上で注目を集めています。漫画家・加藤マユミさんが描いた漫画に登場する実母のセリフです。ヒョウ柄のカットソーを愛用し、ボケると必ずツッコんでくれるという神戸在住の母について話を聞きました。
育児漫画「息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました」(リイド社)や、北海道&関西エッセイ漫画「北のダンナと西のヨメ」(飛鳥新社)などで知られる横山了一さん。
そんな横山さんが今月8日、ツイッターで「嫁さんが前に描いた義母の漫画なんだけど、最近この言葉がしみる……」という文言とともに漫画を紹介しました。
添付されている漫画を描いたのは横山さんの妻で、同じく漫画家の加藤マユミさん。神戸在住の加藤さんの母との会話を描いた3コマです。
子育て中の加藤さんに対して、母が「今のうちに家族写真をたくさん撮った方がええでー」と話す場面から始まります。
加藤さんが「えー でも…… 私老けてきたから 最近あんまり写真うつりたくないねん……」と返すと、目を見開いて反論されます。
「あんたアホか!! 残りの人生で今この時が常に一番若いねんでっ!!」
この投稿に対して、「最高に名言だ」「めっちゃ染みる」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万9千、いいねは9万を超えています。
嫁さんが前に描いた義母の漫画なんだけど、最近この言葉がしみる… pic.twitter.com/A1VuuDvPLO
— 横山了一 (@yokoyama_bancho) 2018年10月7日
名言の主である母は「こうべばあば」として、夫婦が描いた漫画にときどき登場しています。
ヒョウ柄のカットソーをよく着ていたり、話の途中で「ズバッ」と斬りかかるふりをすると、「や~ら~れ~た」と返してくれたり。大阪万博ではコンパニオンを務めていたそうです。
一家が風邪でダウンした時には神戸から駆けつけて、「風邪っていうのは心と身体のデトックスやねん……あんたは母親になって育児の疲れがドバーッと出たんよ……」と優しい声をかけてくれたそうです。
「すべて実話に基づいています」と話す加藤さん。顔や体形はあまり似ていないそうですが、歩き方やしゃべり方がソックリで、一緒に暮らしているときは母宛てに電話をかけてきた人が、間違えて加藤さんにペラペラとしゃべり初めて困ったそうです。
加藤さんが幼かった頃の母との思い出を尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「全く怒らない母でした。私は物心ついたときから、ずっと絵を描くのが好きだったのですが、母は幼稚園の先生に『この子は必ず漫画家になります』とキッパリ言い切りました。絵を描いてばかりで、あまり勉強せず、成績もイマイチだった私を『この子はできる子だ』と信じてくれて、高校受験のときに先生の勧めを押し切って、少しランクが上の学校を受験させてくれ、合格できました。常に私のことを誰よりも信じてくれていました」
母の名言が話題になったことについて、加藤さんはこう話します。
「この名言はいつ誰が聞いても納得してしまうだけの説得力とインパクトがあるんだな、と改めて思いました。あれからまた少し時が経ちましたが、『今この時が一番若いんだ!』といつも前向きになれるのはこの言葉のおかげだと思います。心に刻ませてくれた母にとても感謝しています」
義母が先日遊びにきたことがきっかけで投稿したという横山さんは「前回よりもよく広まってしまい、改めて義母の言葉の力に驚かされます」と話していました。
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加藤さんの著書「おじさんと女子高生」全2巻が発売中、横山さんの新刊「戦国コミケ」第3巻は12月27日発売予定です。
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