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北海道は「どんぐり」でパン買える? 話題のツイート調べてみると…
「食パンやっとどんぐりで買えた」。北海道胆振地方を震源とする地震から2週間近く経ったころ、こんなツイートが注目を集めました。
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「食パンやっとどんぐりで買えた」。北海道胆振地方を震源とする地震から2週間近く経ったころ、こんなツイートが注目を集めました。
「食パンやっとどんぐりで買えた」。北海道胆振地方を震源とする地震から2週間近く経ったころ、こんなツイートが注目を集めました。地震の混乱で通貨の代わりにどんぐりでパンが買えるようになったのか? 地震翌日に営業を再開して「北海道は元気にがんばっています。おいしいものを食べに来て」と話すパン屋さんに話を聞きました。
今月18日、2児の母・かすみあさと(@kazumania197911)さんが、こんなツイートをしました。
「地震の後に別垢のほうでフォロワーさんが『(物流が悪くずっと買えなかった)食パンやっとどんぐりで買えた』と呟いたら道外の方が『札幌では地震の混乱で通貨がどんぐりに…?』みたいにざわついたので、日本語は難しいなと思いました」
どうやら、通貨代わりにどんぐりを払ったわけではなく、地元で有名な「どんぐり」という名前のパン屋さんで買った、ということのようです。
この投稿に対して、「こぐまさんが通貨(どんぐり)を手にお買い物に来るのを妄想しました」「ジブリか絵本のような世界ですね」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万、いいねは4万を超えています。
投稿が話題になったことについて、かすみさんはこう言います。
「どんぐりと聞いてパン屋さんを連想するほど身近な存在なので、どんぐりでパンを買う=どんぐりとパンを交換する、になるとは思いつかず、なるほど面白いなと思いました。北海道の牧歌的イメージがどんぐり通貨に説得力を持たせたのかなと思います」
地震の後に別垢のほうでフォロワーさんが「(物流が悪くずっと買えなかった)食パンやっとどんぐりで買えた」と呟いたら道外の方が「札幌では地震の混乱で通貨がどんぐりに…?」みたいにざわついたので、日本語は難しいなと思いました
— か すみ あさ と (@kazumania197911) 2018年9月18日
1983年、札幌市にオープンした喫茶店から始まった「どんぐり」。現在は札幌市を中心にパン屋9店舗を展開しています。
名物は「ちくわパン」(税抜き145円)。フランクロールのフランクフルトがちくわに置き換わったパンで、ちくわの中にはツナサラダが詰め込んであります。
「お客様との雑談の中で『お弁当に入っているちくわをパンにしたら面白いんじゃない?』と言われたのがきっかけで生まれました。中身についてはツナサラダ以外にも納豆やチーズなども試してみたそうです」
そう話すのは営業担当の村上弘晃さんです。
焼きたてで種類豊富、できるだけ手作りで、家庭の味をイメージして作っているという、どんぐりのパン。
地震による建物被害はありませんでしたが、食材が調達できず、当日は全店休業。翌日から一部店舗は2~3時間だけでもと、あるだけの材料で営業を再開しました。
節電要請があったころは、調理に必要な電気だけにして店内も暗い状態でしたが、現在は通常営業に戻っています。
「どんぐり」をめぐるツイートが話題になったことについて、村上さんはこう話します。
「地震の後に、なごむ雰囲気が出せて良かったと思います。観光客のキャンセルなども多いようですが、復旧したお店は元気に頑張っています。ぜひ北海道においしいものを食べに来てください」
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