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「切符のパンチくず」33万個がアートに! 大阪メトロ駅務助役が制作

大阪メトロの西梅田駅に飾られているアート作品が、ツイッター上で注目を集めています。

切符のパンチくずで作った地下鉄車両のアート
切符のパンチくずで作った地下鉄車両のアート 出典: 朝日新聞

目次

 大阪メトロの西梅田駅に飾られているアート作品が、ツイッター上で注目を集めています。切符を改札機に通した時に切り取られる「パンチくず」を使った2作品です。制作した肥後橋駅の駅務助役に話を聞きました。

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こちらが1作目の地下鉄車両
こちらが1作目の地下鉄車両 出典: 大阪メトロ提供
こちらは2作目の機関車
こちらは2作目の機関車 出典: 大阪メトロ提供

駅務助役が作りました


 先日ツイッター投稿されて話題になった二つの作品。一つは地下鉄車両、もう一つは機関車が描かれています。

 いずれもドットアートのように見えますが、使っている材料は切符のパンチくずです。裏面で黒、表面で白、表面の文字が書かれた部分で灰色を表現しています。

 作品のそばには「作成データ」が添えられており、1作目である地下鉄車両の方には「もう二度としない」という作者コメントがあります。ところが、2作目の方には「すみません、二度目やっちゃいました……」の文字が。

 この2作品を制作したのは、肥後橋駅の駅務助役・山口雅博さん(49)です。

西梅田駅に展示されています
西梅田駅に展示されています 出典: 大阪メトロ提供

「お蔵入り」した作品も


 1作目の地下鉄車両に使ったパンチくずは15万3600個、かかった時間は約300時間。2作目の機関車はそれを上回る17万4720個、約350時間です。

 1作目を作った後、「もう二度としない」と話していた山口さんですが、半年もしないうちに次回作を作りたくなったといいます。

 実は、1作目と2作目の間には「お蔵入り」することになった作品が存在します。山口さんが好きなハードロックバンドをモチーフにした作品でしたが、「著作権的にマズいのでは」という意見が出たそうです。

右が作者の山口雅博さん
右が作者の山口雅博さん 出典: 朝日新聞

次回作は


 作品の元になる設計図は、車両写真の画素数を320×480に変換した後、点描絵に変換して制作。

 そこからは、ピンセットで一つ一つつまんで、両面テープで模造紙に貼るという根気の要る作業が続きます。

 テニス、ギターなど他の趣味がおろそかになり、家族からも冷ややかな目で見られたそうです。

 「もう二度としない」といいながら、2作目を手がけた山口さん。実は3作目に取りかかっているのでは? そう思って尋ねるとこんな答えが返ってきました。

 「現在のところ次回作は手掛けてはいませんが、案として、もう少し小さめのものをキットとしてイベントとかでプレゼントなどにできないかと考えています。たとえばプラモデルのように、パンチくず・設計図・ピンセット・台紙・両面テープなどをセットにしてお渡しする、という感じです」

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