話題
海遊館の「赤ペン先生」にリベンジ ダメ出しに応えたカワウソポーチ
今月中旬、ツイッター上で海遊館から「ダメ出し」されたカワウソポーチ。フェリシモが改良版を公開しました。
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今月中旬、ツイッター上で海遊館から「ダメ出し」されたカワウソポーチ。フェリシモが改良版を公開しました。
今月中旬、ツイッター上で海遊館から「ダメ出し」されたカワウソポーチ。販売元の通販大手・フェリシモが本日、指摘された部分を改良したポーチを公開しました。実は、ダメ出しも、改良版の発表も、本日30日の「世界カワウソの日」を盛り上げるための取り組みなんです。それぞれに話を聞きました。
本日30日、フェリシモ「YOU+MORE!(ユーモア)」のツイッターアカウントが、こんなつぶやきを投稿しました。
「……あの日から早2週間。海遊館さんの愛のある赤ペン、大変勉強になりました。商品を修正してみたのですが……これでいかがでしょうか!?」
添付されている画像にはカワウソポーチが写っていて、「ヒジ毛を出させていただきましたっ!」「頭は平たく、真ん中がへこむようにしました」といった改良点の説明と、「海遊館さん、いかがでしょうか?!」の文字があります。
このやりとりの始まりは、今月16日までさかのぼります。
海遊館のツイッターアカウントが、飼育しているコツメカワウソ「ロック」の写真を投稿したのをきっかけに、フェリシモが自社のカワウソポーチを投稿。
海遊館が「とても良く出来てるんですが、少しだけ違いを申し上げるなら……」と切り出し、カワウソポーチの画像に赤字や赤線で、実物と異なる点を細かく指摘して投稿したのです。
この投稿に対して、「マニアック!」「海遊館の赤ペン先生がガチ」といったコメントが寄せられ、話題になっていました。
実は、これら一連のツイートは、事前に担当者同士で調整した上で投稿されたものでした。
きっかけは、海遊館でカワウソの飼育担当を20年務めている藤田かおりさんが、個人的にカワウソポーチを購入していたことでした。
それを知ったフェリシモの担当者が連絡をとったところ、カワウソの話で盛り上がり、「世界カワウソの日を知ってもらうための取り組みにしよう」とダメ出し画像を投稿することになりました。
ダメ出しに続く第2弾として企画したのが、世界カワウソの日に改良版を公開するという本日の取り組みでした。
公開された改良版ですが、パッと見たところ、それほど大きな変化はないように見えます。
「そこが面白いところなんです。ご指摘がマニアックだったので、できる限り反映して、さらにこちらで独自に改良もしてみました」
そう話すのは、フェリシモの商品企画担当・楢崎友里さんです。
毛の色が茶色っぽかったのを黒に近づけ、胸のあたりの毛が白い部分の範囲を広げた点が独自だそうです。
「違いが分からないところも含めて楽しんでいただき、世界カワウソの日のことを一人でも多くの人に知っていただければと思います」
改良版を見た海遊館の藤田さんは、どう思ったのか? 尋ねてみると、こんな答えが返ってきました。
「まず、色がとてもいい感じです。あと細かいひじの毛、目の上の毛などもすごい。肉球もありがとうございました。ロックにより近くなってうれしいです。カワウソ好きの戯言を実現していただき、ありがとうございました」
◇ ◇ ◇
本日公開されたカワウソポーチの改良版。フェリシモの楢崎さんは「好評であれば商品化も検討します」と話していました。
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