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カワウソ愛あふれるダメ出し! 海遊館の「赤ペン先生」がガチだった
「カワウソ」をめぐるツイッター上のやりとりが注目を集めています。
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「カワウソ」をめぐるツイッター上のやりとりが注目を集めています。
「カワウソ」をめぐるツイッター上のやりとりが注目を集めています。通販大手・フェリシモが販売しているカワウソポーチに対して、大阪の水族館・海遊館が「ダメ出し」をする流れに、「チェックが細かい」「赤ペン先生がガチ」といったコメントが寄せられています。海遊館の担当者が個人的にポーチを持っていたことから始まったというやりとりについて、それぞれ話を聞きました。
今月16日、海遊館のツイッターアカウントが、カワウソの画像を投稿しました。
「来る5/30は『#世界カワウソの日』! 今日からかわうその情報をお届けします。写真はコツメカワウソのロックくん。目がちょっと離れていてぎょろっとした顔が特徴です」
この投稿に対して、フェリシモ「YOU+MORE!(ユーモア)」のツイッターアカウントが、自社で販売しているカワウソポーチの画像を送りました。
そして、こんなやりとりが始まります。
海遊館「うわ! この子なんかロックに似てますね!!」
フェリシモ「ありがとうございます! 弊社のもっちりカワウソポーチという商品ですー」
海遊館「カワウソのきゅるんとした愛らしさ、耳のつき方がよく表現されてます~! ……とても良く出来てるんですが、少しだけ違いを申し上げるなら……」
フェリシモ「ゴクリ……」
海遊館「カワウソの特徴と言えばひじ毛! 頭も真ん中で少し割れてて、しっぽももう少し太くて平たいとよりリアルです! あと毛色ももう少し暗めの方がロックっぽいです」
海遊館が投稿した画像は、カワウソポーチの画像に赤字や赤線で、実物と異なる点を細かく指摘しています。
カワウソの餌である魚が入ったバケツにまで「エサの氷は必要でしょうか?」と添削を入れています。
この投稿に対して、「マニアック!」「ヲタクみたい」「海遊館の赤ペン先生がガチ」といったコメントが寄せられ、いいねは2千を超えています。
実は、これら一連のツイートは、事前に担当者同士で調整した上で投稿したものです。経緯について、フェリシモの商品企画担当・楢崎友里さんはこう話します。
「海遊館のカワウソ担当の方が個人的にポーチをお持ちだと知って、こちらから連絡しました。そしたらカワウソの話で盛り上がって、世界カワウソの日を知ってもらうための取り組みにしよう、という話になったんです」
カワウソポーチについて話すうちに、「ここが似てる」「ここは違う」と盛り上がり、「このやりとりをそのまま公開したら、カワウソに興味を持ってもらえるのでは」と決まったそうです。
発売からまもなくカワウソポーチを購入したのが、海遊館の藤田かおりさん。カワウソの飼育担当を20年務めています。
「『ロックに似てる』と思って購入しました。カワウソのぬいぐるみなども持っていますが、イヌみたいだったり、タヌキみたいだったりで、ここまでリアルなのは珍しいです」
添削作業も、楽しみながらだったという藤田さん。
「商品に対して文句をつけるつもりはないので、『こんな違いもありますよ』というのが伝わるように作りました」
そして、こう付け加えます。
「コツメカワウソの可愛いところばかりを我々も取り上げがちですが、家族の結びつきが強い生き物です。ご自宅で飼うよりも、ぜひ水族館や動物園で見ていただきたいです」
自社商品に「ダメ出し」をされたフェリシモですが、次なる一手を準備しています。
「海遊館さんを見返すべく、指摘された部分を改良した試作品を製作中です。世界カワウソの日である30日にツイッターで公開します。好評であれば商品化も検討しますので、ぜひご覧ください」
◇ ◇ ◇
現在フェリシモで販売されているカワウソポーチは税抜き2500円。餌の魚が入ったバケツなどは撮影用に用意したもののため、ポーチ本体のみです。
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