連載
#295 #小山コータローの4コマ劇場
〝身体衰弱〟新たなトランプゲーム ルールに戸惑い…なぜバーベル?
衰弱つらい
しんどい…。 漫画家・小山コータローさん(@MG_kotaro)が描くのは、どこか奇妙だけどなぜかツボに入る4コマ漫画。想像の斜め上からくる小山さんの発想力で、ちょっとダウナーな頭をやわらかくしてみませんか。
筋トレの思い出といえば、僕は中高6年間卓球部に入ってましたね。それはまあ弱小卓球部だったんですが、中学の時なんかは市内大会に2校しか参加せずに僕の所属する卓球部はボロボロに負けた状態で準優勝のトロフィーをもらうという痛ましい表彰式となりました。
高校1年生の時も、楽だろうというもくろみで卓球部に入部しましたが、当時の顧問が卓球未経験だったのと野球部顧問の舎弟みたいな人だったので、なぜか野球部と同じメニューのトレーニングをしていた時期がありました。
ただ、技術は当然磨かれないので元気が有り余る弱小卓球部となってしまいました。そもそも強豪校の高いレベルでなければ卓球はさほど筋力を必要としません。おそらく。
そんなことよりもいかに疲れないように試合をするか、技術では勝てない相手をいかにイラつかせるかでしか勝ち筋が無かったため無気力な顔をして全身の力を抜いた状態で試合をする(本気は出している)選手になってしまいました。
高校最後の試合ではなぜか日本に現存する幸運を全て憑依することに成功し、個人戦で地区大会の3回戦まで進んでしまいました。
ここで勝てば次は第一シードと当たると言うところです。しかも試合は3セット先取で2セットを先にとったのです。僕の無気力な顔から放たれるトリッキーなショットが次々と決まっていき相手は焦っていきます。
しかしここまで勝ち上がった事のない僕は、試合数が重なったことで下半身が悟りを開いて小動物たちに語りかけるように小刻みに震えだし、立っているのがやっとでした。
万事休す、ウソのように逆転負けを喫しみんなの元へ帰ると、高校外からコーチとしてきていたおじさんに「わざと負けただろ!」と怒られてしまいました。無気力な顔と後半の棒立ちに名探偵は僕を完全に疑っていました。
最後はコーチと喧嘩して終わった最後の試合でしたが、あの1年の頃の野球部顧問の舎弟プレゼンツがなければもっと早く下半身は寿命を迎えていたことでしょう!ありがとう!
<こやま・こーたろー>
漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やXで毎日4コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。初の書籍『デリシャス・サンド・ウィッチーズ』(扶桑社)発売中。Xアカウントは@MG_kotaro。
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