話題
「走り続けていること」が共通点 地方バス&ミニ四駆コラボの理由は
宮崎と福岡を結ぶ高速バスとコラボしたミニ四駆が、27日に発売されます。
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宮崎と福岡を結ぶ高速バスとコラボしたミニ四駆が、27日に発売されます。
宮崎と福岡を結ぶ高速バスとコラボしたミニ四駆が、27日に発売されます。運行30周年を記念した企画で、担当者の熱意が実を結びました。なぜミニ四駆で、ベースモデルが「エンペラー」なのか? 詳しく話を聞きました。
今月27日に発売されるミニ四駆「フェニックス号30周年記念スペシャル」。
フェニックス号は、宮崎交通など5社が共同運行している宮崎と福岡を結ぶ高速バスで、今年で30周年を迎えました。
今回のミニ四駆は、フェニックス号のカラーリングを採用。ベースになっているモデルは、第1次ミニ四駆ブームの立役者「ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)」です。
企画したのは、宮崎交通乗合業務課の日高聡さん(38)。自身もミニ四駆が大好きで、何台も所有しています。
なぜエンペラーだったのか? その理由についてこう説明します。
「フェニックス号が運行を始めた時に売っていた車体で、現在も販売されているもの。それがエンペラーなんです」
宮崎交通とタミヤがコラボするのは、今回が初めてではありません。
昨年4月にも「ミニ四駆PRO ブラストアロー 宮交バスカラースペシャル」を500台限定で発売しています。
なぜミニ四駆とコラボしたのか? 前回の狙いについて、日高さんはこう話します。
「ミニ四駆は、子ども時代に夢中になった30~40代男性を中心に盛り上がっています。一方で、宮交バスの利用率の低い世代も同じ30~40代男性なんです。ミニ四駆を通じて、もっとバスを身近に感じてもらえないかと考えたんです」
用意した500台はすべて完売。「これは思いつかなかった」「よく再現されている」と好評だったそうです。
前回好評だったことを受けて第2弾を企画したのか? タミヤの広報担当者に尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「単にそれだけであれば実現しなかったと思います。ミニ四駆では『Keep on Running』(走り続ける)というフレーズがよく使われます。1982年の誕生から走り続けてきたミニ四駆と、宮崎と福岡を30年走り続けてきたフェニックス号の共通点を日高さんに力説されて、OKしました」
タミヤが主催する公式大会「ジャパンカップ」が、今年で30年を迎えることも日高さんはアピールしたそうです。
今回のコラボ商品について、日高さんはこう話します。
「子どもの頃にフェニックス号に乗った方が、今度はお子さんたちと乗って思い出を引き継げるよう、これからも走り続けます。今回の商品が、ご乗車いただくためのきっかけになれば嬉しいです」
◇ ◇ ◇
「フェニックス号30周年記念スペシャル」の価格は税込み1500円で、宮崎・熊本・福岡の3カ所で各1000台ずつ計3000台を販売します。詳しくは宮崎交通のホームページで。
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