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出川イングリッシュか! 母の日、ヨドバシがプラモ勧める理由とは
ヨドバシカメラ八王子店のプラモコーナーが、ネット上で注目を集めています。
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ヨドバシカメラ八王子店のプラモコーナーが、ネット上で注目を集めています。
ヨドバシカメラ八王子店(東京都八王子市)のプラモデルコーナーが、ネット上で注目を集めています。あす13日の「母の日」に向けて、空母のプラモを猛プッシュしているのです。その理由は、出川哲朗さんがテレビ番組で披露した「空母=SKY MAMA」という翻訳。店舗スタッフに話を聞きました。
今月9日にツイッター投稿された画像。写っているのは、ヨドバシカメラ八王子店のプラモ売り場にあるPOPです。
「母の日に作ろう!? 空母プラモ」と大きく書かれており、空母の文字の下には、こんな注釈があります。
× aircraft carrier
○ sky mama
空母の正しい翻訳は「aircraft carrier」ですが、あえて×をつけています。どうやら「mama=母」で、母の日に空母を作って贈ろうというメッセージのようです。
この投稿に対して、「これは確信犯ですね」「出川さんがいるな」といったコメントが寄せられ、リツイート・いいねともに1万6千を超えています。
先ほどのPOPの隣には、「ヨドバシ販売員イチ押し! プラモになった空母(スカイママ)たち」というタイトルで解説があり、「在庫のないお品物もお取寄せします」と書かれています。
「ゴールデンウィーク前に、テレビ番組で出川さんがスカイママと訳していたのを思い出しました。そこから特設コーナーとPOPを作ったんです」
そう話すのは、店舗スタッフの寺田知矢さん(31)。軍用艦を少女に擬人化したゲーム「艦隊これくしょん」をきっかけに興味を持ち、軍用艦の知識を蓄えてきました。
寺田さんはパソコン売り場担当のため、本来はプラモ売り場のPOPを作ることはありません。
「パソコンソフト売り場にPOPを作ったら、それを見て買ってくださったお客様がいました。母の日とかけて空母プラモの特設コーナーやPOPを作ったら、売り上げに貢献できるのではないかと上司に相談したんです」
一部の社員からは「はっ?」「本当にプレゼントする人がいるの?」といった意見も出たそうです。
しかし、「チームの隔てなく、適材適所で本人の情熱を生かした方がお客様にも響くだろう」という方針で、許可が下りました。
業務の合間を見ながら制作し、約1週間で完成。
「色を塗るのが苦手なので大変でしたが、『空母の母』ともいわれる鳳翔や、九三式中間練習機を描いた意味に気づいていただいた方もいて、うれしかったです」と寺田さん。
ツイッターで話題になったことで、POPを撮影するために来店する人も現れ、売り上げは2割ほどアップしたそうです。
「今後、実物の空母が国内に寄港する予定もありますので、その際は八王子店でカメラを購入して撮影に行くのはいかがでしょうか? 行けないという方は、ぜひプラモのご購入をお願いします」
趣味の話に終わらせず、ちゃっかり仕事の宣伝もする寺田さんでした。
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