MENU CLOSE

連載

#19 城崎広告「会社員のモヤモヤ」

職場のひそひそ話、気になる時どうする?プロ「聞くのはいいけど…」

目次

 サラリーマンの日々をキャラ化した「城崎広告」のメンバーが日頃感じている疑問を、withnews編集部がフカボリ取材する「会社員のモヤモヤ」。18回目は「職場のひそひそ話」についてです。
【PR】手話ってすごい!小学生のころの原体験から大学生で手話通訳士に合格
【「withnews」×「城崎広告」コラボの経緯はこちら】

今回の登場人物

猫渕渉
42歳の企画部部長。長年の経験で築いた人脈とそつのない仕事ぶりに定評あり。趣味は読書、お酒、料理。

 

倉知蓮
事業推進部所属の26歳。独特のセンスを発揮するビジュアルデザイナー。趣味はネットサーフィンとアイドル。

 

菱乃木賢悟
事業推進部所属の32歳。新たな価値とガジェットを創造し続ける天才肌のメカニック。趣味は工作と家電新製品チェック。

オフィスで交わされる様々な会話、聞こえそうで聞こえないその内容が気になってしまう時、一体どうするのが正解なのでしょう?

 

倉知

えぇと……なんだか盗み聞きみたいになってしまって、すみませんでした……

 

猫渕

いやいや、むしろ気にさせちゃってごめんね? いいデザインだねって、盛り上がってただけなんだよ。

 

菱乃木

そうそう! れんれんらしくていいデザインだから、つい盛り上がっちゃったんだよ。

 

倉知

ありがとうございます。でも、うーん、それならかえって、おれが気にしすぎですよね……

 

猫渕

自分のことが話題になってるとわかると、ひとの会話ってつい気になっちゃうよね。

 

菱乃木

気になるなら話しかけちゃえばいいんじゃないかってボクは思うけど、そういうことなら取材してもらおっか!

 職場で仕事中に同僚たちがしている「ひそひそ話」が気になったことはありませんか? 
 気にしないようにしていても、思わず聞き耳を立ててしまうこともあるかと思います。こんな時、どうするのがスマートな対応なのか。「笑い」のメカニズムを社内コミュニケーションに応用してノウハウを伝えている「ヒューマンコメディックス」代表取締役の殿村政明さんに聞きました。

殿村政明さん
殿村政明さん

気になったら聞いてみる!

 ひそひそ話に関しての対応ということですが、シンプルに「気になったら聞く」で良いと思います。

 その後は、相手のリアクション次第です。それ以上突っ込んで聞けなさそうであれば、内容に触れずにそのまま立ち去れば良いですし、詳しく聞けるようであれば一緒に盛り上がれば良いのではないでしょうか。

 話の内容や相手によって様々なケースがあるので、一概に「○○なリアクションだったら△△する」というパターンに落とし込んで解説することは難しいのですが、聞いても問題無さそうな内容でなければ、私だったらもう少し踏み込んで「え、まじで!?」と言ったリアクションをいきなり取ることで会話に入ったりすると思います。

時にはその場を離れることも

 気になったけれども、聞かないようにしたいのであれば、その場を離れる等の対応を取って物理的に聞けない環境に自分を置くことがおすすめです。一度気になってしまった話を気にしないようにするのはなかなか難しいため、情報自体を遮断してしまうことが有効です。

 また、聞いてはいけない雰囲気の話が聞こえてしまった場合は、本人たちに聞こえていることをそっと伝えてあげるようにしてあげてください。本当に聞かれたらまずい人に聞かれる…等の二次被害発生のリスクを低くすることができます。

 

倉知

意外ですけど、賢悟さんが大正解なんですね。

 

菱乃木

まあボクは相手のリアクションもとくに気にしない方だけどね! れんれん、話しかけづらいならその場を離れちゃうのもアリだって。

 

倉知

いや、物理的に聞こえなくなっても、やっぱり気になっちゃう方ですね、おれは……

コミュニケーションの根幹は勇気と愛情

 場面に合わせたテクニックのようなものは状況の数だけ限り無くありますが、どういう対応を取るかは「相手に気配りができているかどうか、人を大切にできているかどうか」で判断しています。

 では、どのような行動を取ることがこれらにつながるでしょうか?

 まずは、良いリアクションを取れるかどうかが重要なのではないかと思います。人は反応がある人に話をしたい生き物なので、リアクションがより大きい人により話をしたいと思い、好感につながります。
 しかし、それが分かっていながらも意識をしないと、疑問があるところを聞き直したり、突っ込んだりするような良いリアクションはなかなかできません。

実践することはハッキリ言って面倒ですが、続けることでコミュニケーションが円滑になり自分の周りに人が集まって来てくれるようになります。

 また、相手との距離感も意識しておきたいところです。初対面の時のあいさつのように当たり障りのない話や真面目な話を続けているとなかなか相手との距離をなかなか縮めることができません。
 礼儀を守りつつも、あえて崩した態度で接して、上っ面のコミュニケーションをやめる。それが相手を楽しませるという気配りになり、結果、距離を縮めることにつながります。

 今回のケースですと、ひそひそ話の内容を聞くか聞かないかは自分が気になったかどうかで判断しつつ、聞いたときの相手の反応に応じて、気配りの行き届いた行動が取れるかどうかがコミュニケーションという観点において非常に重要だと思います。

今回解説した内容を、コミュニケーションにおける「勇気と愛情」という言い方をすることもあります。

 一歩踏み込んで相手との距離を縮める勇気と相手の気持ちに寄り添った気配りをする愛情です。素敵な人間関係を作るためにも、これらを意識して表面的な付き合いを1秒でも早く抜け出し、相手の気持ちを考えた気配りを実践し続けていってください。

 

猫渕

コミュニケーションにおける「勇気と愛情」か。なかなか響く言葉だね。

 

倉知

おれにはちょっと重いです……コミュニケーションしんどい……

 

猫渕

それも個性だと思うよ。まあ、うちはどっちかっていうと倉知くんを放っておかない人が多いと思うけどね。いろいろな意味で。

取材を終えて~「城崎広告」より~

 

菱乃木

コミュニケーションの距離なんて、ボク気にしたことなかったよ。みんないろいろ考えてるんだね~。

 

倉知

いや、普通はすごく考えますって……で、その結果おっくうになっちゃうんですよね。

 

猫渕

倉知くんはちょっと構えすぎかもしれないけどね。ほら、うちってなんだかんだみんな緩いから、気にせず話しかけてもらって大丈夫だよ。

 

菱乃木

だよね! 一番コワモテのちーサンも、話せばわかる方だし? むしろ最難関は芳樹クンかも?

 

倉知

いや、芳樹さんはさすがに慣れましたけど……一歩踏み込む勇気か……うっ、帰りたくなってきた……

 

猫渕

まあ、気楽に気楽に。倉知くんは今のままでも大丈夫だとぼくは思うよ。

 

菱乃木

そうそう! れんれんが控えめな分、ボクたちがグイグイいけば問題ないってことで!

 

倉知

……これも気配りされてるってこと……なのかな……?

連載 城崎広告「会社員のモヤモヤ」

その他の連載コンテンツ その他の連載コンテンツ

全連載一覧から探す。 全連載一覧から探す。

PICKUP PR

PR記事

新着記事

CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます