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美少女と書いてセンターと読む、その心は? 美術展ポスターの狙いは

2月14日から開催される「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」のポスターが、ネット上で話題になっています。

「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」のポスター
「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」のポスター

目次

【ネットの話題、ファクトチェック】

 2月14日から開催される「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」のポスターが、ネット上で話題になっています。キャッチコピーは「絵画史上、最強の美少女(センター)」。なぜ美少女と書いてセンターと読むことになったのか? 主催者に聞きました。

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展示予定のクロード・モネ「睡蓮の池、緑の反映」©Foundation E.G. Bührle Collection,Zurich (Switzerland) Photo SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)
展示予定のクロード・モネ「睡蓮の池、緑の反映」©Foundation E.G. Bührle Collection,Zurich (Switzerland) Photo SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)

ツイッターで話題に


 1月末にツイッター投稿された画像。そこには、2月14日から5月7日まで国立新美術館で開かれる「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」のポスターが写っています。

 ポスターに使われている絵画は、ピエール=オーギュスト・ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」で、左上に「絵画史上、最強の美少女(センター)」とキャッチコピーが書かれています。

 この投稿に対して、「いまどき感を演出しつつ、これまで興味を持たなかった層へもアピール」「世界的な知名度のイレーヌをこんなふうにアピールしちゃうんだ」「良くも悪くも印象に残った以上これを作った人の勝ち」といったコメントが寄せられ、リツイートは6千、いいねは1万1千を超えています。

展示予定のフィンセント・ファン・ゴッホ「日没を背に種まく人」©Foundation E.G. Bührle Collection,Zurich (Switzerland) Photo SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)
展示予定のフィンセント・ファン・ゴッホ「日没を背に種まく人」©Foundation E.G. Bührle Collection,Zurich (Switzerland) Photo SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)

主催者に聞きました


 この展覧会の主催者は、国立新美術館、東京新聞、NHK、NHKプロモーションです。

 なぜ、美少女と書いてセンターと読ませることになったのか? 広報事務局を通じて主催者側に問い合わせたところ、以下のような回答が返ってきました。

 「西洋美術史の中で最も人気が高い印象派 → 印象派の画家の中で最も人気の高いルノワール → ルノワール作品の題材で最も人気の高い少女像 → ルノワールの少女像の中でも最も人気の高い作品『可愛いイレーヌ』、という美術史上、名品中の名品として人々の関心と称賛を約140年間受け止めてきた少女が来日する貴重な機会であることを、現在の日本で親しみやすく紹介したいと考え、絵画史を舞台の中心になぞらえて、アイドル文化でも使われる『センター』というルビをふることで、親近感をもたせることを目的としています」

 主催者一同で検討して決めたという、このキャッチコピー。話題になったことについては、「嬉しく思います。多くの方に展覧会をご覧いただければ幸いです」とのことでした。

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