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パンダのシャンシャン、従兄弟も人気者だ!ピンク毛まで一緒とは…
2017年6月に誕生した上野動物園のジャイアントパンダの雌の赤ちゃん、シャンシャンは、観覧の抽選が100倍を超えるほどの人気者です(2月から先着順に)。実はシャンシャンには、従兄弟が中国にいます。同じ昨年6月に生まれ。しかも、シャンシャンと似たピンク色の毛まで。どんなパンダなのか? 四川省にある「中国ジャイアント・パンダ保護研究センター」に聞きました。
シャンシャンの従兄弟の名前は「胖大海」(パン・ダハイ)。2017年6月25日生まれで、現在、「パンダ保護研究センター」ですくすく育っています。
「胖大海」のお母さん「瑛華」と、シャンシャンのお母さん「真真(シンシン)」(中国名は「仙女」)は姉妹です。つまり「胖大海」とシャンシャンは、同じおばあちゃん(「英英(インイン)」)パンダの孫にあたります。
「胖大海」とシャンシャンには、毛の色がピンクという共通点があります。中国のネット上では、毛の色についても話題になっています。
ピンク色は家系なのでしょうか? 四川省にある「中国パンダ保護研究センター」に確認したところ、どうやら遺伝的な理由ではないようです。
「ピンク色は、お母さんパンダが赤ちゃんパンダをよく舐めたことと関連している可能性があります。唾液の成分と関連しているようですが、なぜ、ピンク色になる理由については、まだ定説がありません」
観覧の抽選が100倍を超える人気のシャンシャン。従兄弟の「胖大海」も、中国では人気者で、ネット上で影響力のある存在を指す「網紅」と呼ばれています。
「胖」は中国語で「太っている」という意味で、パンダの体を連想させます。「大海」も男の子らしい名前です。
ただし、この名前、正式なものではありません。ネット上のファンの呼び名がニックネームとして定着したもので、今後、変わる可能性があります。
中国のパンダの多くは、満1歳になった後に名前が決まります。現在の「胖大海」は3文字ですが、「中国パンダ保護研究センター」によると、パンダの名前で多いのは2文字。2文字のほうが呼びやすいためで、繰り返しになる可能性もあるそうです。
「胖大海」は現在、パンダ保護研究センターで飼育されていますが、帰属しているのは北京動物園です。そのため、命名権は北京動物園が持っています。
実は、四川省の「パンダ基地保護研究センター」では飼育ボランティを募集しています。
当然、場所は中国ですが、12歳から65歳までのパンダが好きで、健康な人。パンダ施設の清掃に抵抗がないという条件を満たせば応募できます。上野のシャンシャンを観覧するよりも間近で餌をあげたり、触れ合ったりできそうです。
詳しい情報は、中国のチャットアプリ「QQ」の「2230720664」。電子メールは「pandaeducatecenter@163.com」まで。
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