連載
#12 城崎広告「会社員のモヤモヤ」
大丈夫「じゃない」時こそ大人の対応 気をつけたい「3つのこと」
菅原数臣
37歳の事業推進部部長。経理担当として経験豊富なうえ、ソフトウェア分野にも精通。趣味は数学、ミルクパズル、資産運用。
夕永俊介
企画部所属の30歳。鋭い視点の持ち主でデータ分析やコンセプトデザインが得意分野。趣味はひとりキャンプと植物画。
猫渕渉
42歳の企画部部長。長年の経験で築いた人脈とそつのない仕事ぶりに定評あり。趣味は読書、お酒、料理。
菅原
夕永
猫渕
常に余裕をもって仕事ができている人って素敵ですよね。でも現実は、想定外の出来事が起こってるときに限ってトラブル発生…などとなかなか一筋縄ではいかない状況を日々乗り切っている人の方が圧倒的に多いと思います。状況によって差はあれど、余裕がない時に話かけられた場合の「大人の対応」について生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんに聞きました。
余裕を持って対応できる状況ではないことを、まずはしっかりと伝えることが大切です。中途半端に対応してしまうと、十分な対応ができない上に、相手からすると片手間での対応のように映ってしまい、印象も悪くなってしまいがちです。
伝える際は、忙しい状況を視覚化するとよりスムーズではないかと思います。例えば、todoリストを見せながら説明する。リストにすごい量の記載があって、今日中にやらないといけないことが重なっている状況を知ると、話しかけた側も状況を考慮して、タイミングを変更するなどの対応をするのではないでしょうか。
ただ、単純に忙しいことだけを伝えて断ると、次から話しかけにくい印象を持たれてしまうおそれがあるので、その後の仕事がやりにくくなってしまうことが懸念されます。
そこで、代替案を提案することは、一つの有効な手段です。状況によって内容は変わってくるかと思いますが、要件をメールでもらえるよう依頼したり、具体的に話ができる時間の提案を行ったりするといいです。
その時は、緊急度の確認だけでもその場でできるといいかもしれません。自分のtodoの緊急度と相手のtodoの緊急度をオープンにして状況判断をすることで、大きなリスクを避けることができると思います。
別の視点になりますが、話かける側としても自分が話したい内容のメモを用意しておくといいかもしれません。もし話ができなかったとしても、メモを渡すことで要件だけは伝えることができるので次に話す時がスムーズです。過去に会ったデキる秘書の人はこの方法を実践していました。備忘録にもなるので行き違いのようなことも発生しにくくなると思います。
まとめると気を付けたいポイントとしては3点です。
・忙しいことを、できれば視覚化して伝える(todoリストを見せる等)
・代替案の提案を行う(メールで要件をもらう等)
・緊急度だけはその場で確認する
お互いに良いコンディションで仕事を続けることで良い結果につなげていきたいですね。
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