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「レビュー悪く書きますよ」と言われ… 代引きを返品された側の思い
富山で活動するゆるキャラが、苦しい胸の内を語ってくれました。
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富山で活動するゆるキャラが、苦しい胸の内を語ってくれました。
【ネットの話題、ファクトチェック】
注文を受けた商品を代金引換で送ったところ、「必要なくなった」と受け取り拒否。やりとりを重ねるうちに「レビューを悪く書かれてもいいんですか」と言われ、やむなく返品を受け入れた――。富山で活動するゆるキャラは、この1カ月の間で2度も同じような目に遭いました。苦しい胸の内を語ってくれました。
富山の薬売りをモチーフにしたゆるキャラ「ばいにゃこさん」。自治体や企業に所属せず、県内の商品を仕入れて販売するなどして活動している「野良ゆるキャラ」です。
そんなばいにゃこさんが今月26日、こんなツイッター投稿をしました。
米作りに四苦八苦していたころから、一粒も無駄にできないとピンセットで選別するぐらい想いのこもった米作りをしているという生産者。その男性から仕入れた商品を販売したところ、受け取り拒否にあったといいます。
また代引で送ったお米が受取拒否。
— ばいにゃこさん@富山県のゆるキャラ(野良) (@bainyako) 2017年12月26日
必要なくなったらしい・・・。
一度精米したお米は戻ってきても売物にならない。
どうか受け取って欲しいとお願いするも
失礼な店!レビューに書いてやると言われ泣寝入り。
若手生産者がガチで作ったお米なのに(´;ω;`) pic.twitter.com/3n1wQep9jN
代引きで送った商品を受け取り拒否されたのは、今月だけで2度目。中旬には、県内で仕入れたお菓子を発送したところ、「キャンセルし忘れた」との理由で拒否されたといいます。
受け取って欲しいとお願いすると、「脅すのか!レビューに書いてやる」と言われて泣き寝入りすることに。こちらも賞味期限があるため、売り物にならなくなったそうです。
「中小の業者にとっては『レビュー命』のようなところがあるので、盾に取られると強く出ることはできません。ECサイトによってはレビューに対する対応が必要なところもありますし、人手がない業者だと注文者とのやりとりに時間を取られるのも困るので、泣き寝入りせざるを得ないんです」とばいにゃこさん。
先ほどのツイッター投稿に対しては「その購入者本当に許せない」「私が買いたい」といったコメントが寄せられ、リツイートは5万6千、いいねは4万3千を超えています。
「代引きをやめればいいのでは」といった声も寄せられていますが、ばいにゃこさんはこう言います。
「うちの場合だとクレジットカード払いや振り込みがほとんどで、代引きは10~15%ほどです。でも、年配の方など『どうしても代引きがいい』という方がいらっしゃいます。そうした方の選択肢をなくしてしまうわけにはいかないんです」
ばいにゃこさんとしても、県産品の販売は収入のメインではなく、富山県をPRするための活動という位置づけです。また、今月は受け取り拒否が相次いだものの、「99%以上は問題なくやりとりできています」といいます。
「今回のツイートを通じて、富山のお米や代引きの課題を知ってもらえたことは、よかったと思います。温かい励ましのコメントもいっぱいいただきました。本当にありがとうございました」
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