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#8 城崎広告「会社員のモヤモヤ」

忘年会も「インスタ映え」? 店選び、「デキる幹事」の鉄則とは

忘年会、デキる幹事の店選びは?(C)BNEI
忘年会、デキる幹事の店選びは?(C)BNEI

目次

 サラリーマンの日々をキャラ化した「城崎広告」のメンバーが日頃感じている疑問を、withnews編集部がフカボリ取材する「会社員のモヤモヤ」。7回目は「忘年会・新年会の店選び」です。
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今回の登場人物

大神勇人
営業部所属の24歳。物怖じせずに相手の懐に飛び込む姿勢とフットワークの軽さが自慢。趣味はカラオケと祭。

 

倉知蓮
事業推進部所属の26歳。独特のセンスを発揮するビジュアルデザイナー。趣味はネットサーフィンとアイドル。

 

菅原数臣
37歳の事業推進部部長。経理担当として経験豊富なうえ、ソフトウェア分野にも精通。趣味は数学、ミルクパズル、資産運用。

忘年会幹事は若手社員の重要任務の一つ。ここでデキる若手と思われるために、一体どんなことに気をつければいいんでしょうか?

 

菅原

「城崎広告」創立初年度の忘年会幹事は大神君と倉知君、貴方たちに決まりましたので、くれぐれもよろしくお願いします。

 

大神

うっす! 光栄っす! サイコーの忘年会にしてみせるっす!!

 

倉知

はぁ……荷が重い…。ていうか、店選びからもう挫折しそうなんですけど…。

 

 

ふむ、ではこれもサラリーマンあるあるですから、withnews編集部に取材を相談してはどうでしょうか?

 

 

それは一理あるかもですね。この時期、悩んでる人も多いと思いますし。

 

 

承知っす! さっそく勉強してきます!

年400回の宴会幹事をする達人に聞いた

 今年も残りあとわずか。忘年会・新年会の幹事にとっては、頭を悩ませる時期です。昼夜合わせ年間400回の宴会幹事をしている、外食広報会の栗田朋一さん(46)は「店選びはストーリーが大事。今年なら忘年会や新年会も『インスタ映え』がいいかもしれません」とアドバイス。「デキる幹事」と思われるポイントを聞きました。

栗田朋一さん
栗田朋一さん

「座敷NG・個室・チープな店は避ける」が鉄則

 「基本中の基本として……」。栗田さんはまず、三つの鉄則を挙げました。それが「座敷はNG・個室を取る・チープな店は避ける」です。

 宴会では1~2時間、同じ姿勢が続くこともあります。「座敷は若い人が座り慣れていないし、中高年だと腰が痛くなる人が出てきます」。掘りごたつ形式であれば問題ありませんが、畳の場合はやめた方がいいと話します。

 個室については「メンバーの親密度を高めるためにも、限られた空間にした方がいい」。お酒が進むと、外部に聞かれてはまずい話が飛び出すこともあります。「個室であれば、他のお客さんも気にならずに歓談することができます」。

 「『忘年会や新年会ぐらいはいいお店で』という考えは多いです」という栗田さん。通常の飲み会が3千~5千円の会費だとすると、忘年会や新年会は5千~7千円が金額の目安になるそうです。

 この三つ以外にも、「会社からの距離」も店選びの基準になります。「仕事が終わってから駆けつける人や、宴会中に呼び出しがあった時に戻りやすいように、タクシーの1メーターで到着できる場所がいいでしょう」。

 

 

オレは座敷もくつろげて結構好きなんすけど、やっぱ会社の忘年会だと避けた方がいいのか…。

 

 

勇人は平気で足崩すからいいけど、普通はちゃんと座らないとだし、たしかに腰に負担かかると思う。今年は猫さん腰痛めてたし。

 

 

そうだな。それから個室で、いつもよりちょっといい店……たしかに芳樹サンとかハンパな店じゃ絶対許してくれないと思うぜ。

 

 

同感。あとは会社からの距離か…。うちの場合は全員参加だし、外回りが多い営業部の都合に合わせた方がいいのかな。

 

 

たしかに! お客さんとの打合せから直行になるかもしれないし、確認しとく!

「なぜこの店か」 ストーリーが大事

 店選びの鉄則を押さえたら、いよいよどんなお店にするかです。栗田さんが重視するのは、なぜその店に決めたのか、参加者に説明出来るような「スト-リー」。「『部長が東北出身だから東北グルメ』『取引先が関係している』『幹事の思い入れがある』など、意味づけがあると宴会の話題にもしやすくなります」。

 とは言っても思いつかなかったり、過去の宴会で使っていたりして、すぐには決められないかもしれません。そんな時は、「今年の話題を採り入れると参加者の反応がいいです」とアドバイスします。

 今年であれば、「やっぱり『インスタ映え』でしょう」と話す栗田さん。流行語大賞にも選ばれるほどブームになったのを意識して、写真映えする忘年会コースを用意する店が増えています。「『チーズタッカルビ』などトレンドになった食べ物で選んでもいいかもしれません」。

 歓送迎会とは違って、忘年会や新年会は主役になる人がいません。「そういう時は女性を主役にするとうまくいきます」。コースの種類や靴を脱がない形式など、「女性目線」を入れることが好感につながると言います。

 

 

ストーリーのある店選び! やばい、デキる幹事っぽいっす!

 

 

うーん、ハードルが上がった気がする…。インスタ映えとか言われても、おれ、どっちかっていうとTwitterのが落ち着く方だし…。

 

 

インスタなら任せろ! オレ、こう見えて結構チェックしてるからさ!

 

 

え、意外。じゃあどこかおススメの店とかあるの?

 

 

そうだなぁ……おっ、うまそうなラーメンの写真がほらこんなに!

 

 

忘年会の場所選びなんだってば…。はぁ、うちは女性社員いないけど、ひとまず芳樹さんのお眼鏡にかなうところは必須条件ですね。

グルメサイトは3種類併用 下見も肝心

 方向性が決まったら、実際に店を予約します。グルメサイトを使う場合が多いですが、「3種類のサイトを使い分けましょう」と栗田さんは話します。

 まずは、「ぐるなび」のような「正確なオフィシャル情報」が掲載されているサイト。営業時間や料理の種類・写真、個室の有無など、基本的な情報を収集するのに使います。

 利用者が感想を投稿する「口コミ系」サイトも貴重な情報源です。点数が参考になる「食べログ」や実名で投稿する「Retty」などがあります。

 最後は「ファビー」や「メシコレ」などの「グルメニュース」。これは「第三者視点でのトレンドがつかめる」サイト。「3種類のサイトを併用しながら店を選ぶと失敗しません」。

 店が決まったら、下見も重要です。「席の配置や店の雰囲気など、下見をすることで写真との違いが分かります」。

 20人席が男性20人だときつかったり、個室の位置がトイレから近かったりなど、「現地でないと分からない情報がある」と指摘する栗田さん。さらに店のスタッフと親しくなっておけば、「こちらからお願いをする時もコミュニケーションが取りやすくなります」とお薦めしています。

 店選びの鉄則から方向性、リサーチまでを紹介してくれた栗田さん。「ここまでのポイントを押さえていれば『デキる幹事』間違いなしです」。

 

 

すご……グルメサイトの使い分けとか考えたこともなかった…。

 

 

たしかに最近グルメ情報っていろいろあるっすからね!「様々な角度から情報を比較検討することが重要です」って、前に数臣サンに言われたことあるぜ!

 

 

あとは下見か…。ネット予約できる店で、詳しいことは当日でいいやって思ってたけど、甘くないな…。

 

 

いいじゃんか下見! 雰囲気も大事だし、どうせならウマい飯と酒でいい忘年会になるように、2人でいろいろ行ってバッチリ準備しようぜ!

取材を終えて~「城崎広告」より~

 

 

有益な情報をいただけたようですね?

 

 

うっす! コツはがっつり教えてもらったんで、あとは実践あるのみっす!

 

 

むしろ、おれたちにはレベル高すぎる情報だったかもしれないです……教えてもらったこと全部おさえた店選びとか、自信ない…。

 

 

あまり気負わなくても問題ありません。今回の忘年会はいろいろと企画も用意していると聞いていますので、まずはその実施を受け入れてくれる店を検討してはどうでしょうか?

 

 

教えてもらったことに優先度をつけるってことっすね!

 

 

なるほど、その辺は勇人にまかせると危なそうなんで、おれも考えます。

 

 

頼りにしてるぜ!

 

 

はあ…。一年最後の大仕事だと思って、がんばります。

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