連載
名刺交換、「低く低く」が強調されすぎて…どこまで下げればいいの?
朝日奈彬
営業部所属の28歳。高いコミュニケーション能力とポジティブシンキングが長所。趣味はテニス、スキー、サーフィン、ランニング。
倉知蓮
事業推進部所属の26歳。独特のセンスを発揮するビジュアルデザイナー。趣味はネットサーフィンとアイドル。
水上芳樹
企画部所属の33歳。妥協を許さぬ審美眼の持ち主で、広報やアートディレクションでも手腕を発揮。趣味はおうちエステと観劇。
水上
朝日奈
倉知
ビジネスの場面で名刺交換をする時、相手が低く差し出すのに合わせて、こちらも低く差し出し、どんどん位置が下がってしまう経験をしたことが一度はあるかと思います。「相手より若干低く差し出すのはマナーですが、それも限度はウエストまで」。人財育成トレーナーとして活躍する「All About」ビジネスマナーガイドの美月あきこさんに、失敗しない名刺交換の仕方を聞きました。
名刺交換の際に、まず意識するのは「胸の位置で渡すこと」。これは、賞状などの大切なものを渡す時にも共通して言えることだそうです。「相手の胸を目がけて、放物線になるように渡します」。その際に、名刺が相手より少し低くなっていれば理想的と、美月さんもマナー研修で教えているそうです。
しかし、「低く低く」という部分だけが強調されると、「お互いに名刺を下げ続けることになってしまう」と美月さん。相手とともに名刺を下げ続けると、かえって失礼になり、そのラインは「ウエスト」と指摘します。「ウエストよりも低くなりそうだったら『すいません。上から失礼します』と言って、自分の名刺を下げるのはやめましょう」
ほかにも名刺交換で気をつける点を聞くと、「意外と見落としがちなのですが…」といって挙げたのが、革の名刺入れの手入れです。「使い込んでいると、ほつれた糸などが名刺についてしまうことがあります。定期的に掃除をするのをおすすめします」
交換後にそのまま打ち合わせに入り、相手側の名刺を机に並べる場面でも気をつける点を教えてくれました。「上役の人を名刺入れの上に置く人がいますが、それはマナー違反。席の順番でフラットに並べた方がいいです」。
また名刺を切らしてしまった場合は、おわびをした上で「後ほど送らせていただきます」と伝えるのが大切だという美月さん。「その際、『お礼状』とともに名刺を送ることで、あなたの印象を残せるかもしれません」。
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