連載
会議中にパソコンはOK? 「記録に夢中」は本末転倒、スマホは要注意
千歳原教次
40歳の営業部部長。経験豊富で、他人に厳しく自分にはより一層厳しい。趣味はオーディオとバイク。
菅原数臣
37歳の事業推進部部長。経理担当として経験豊富なうえ、ソフトウェア分野にも精通。趣味は数学、ミルクパズル、資産運用。
大神勇人
営業部所属の24歳。物怖じせずに相手の懐に飛び込む姿勢とフットワークの軽さが自慢。趣味はカラオケと祭。
千歳原
大神
菅原
会議の内容をパソコンで記録する際、入力に夢中になって話を振られた時にうまく対応できなかったことはありませんか。人財育成トレーナーとして活躍する「All About」ビジネスマナーガイドの美月あきこさんは「パソコンを使うのは反対しませんが、入力が追いつかないならメモ書きにした方がいい」とアドバイス。他にも不快な印象を与えないようにする振る舞いなどを聞きました。
美月さんが注目したのはまず会議の長さです。「10~15分程度の短い打ち合わせであれば、パソコンを起動させる時間もかかるので、メモ書きでいいかもしれません」。一方、1時間ほどの会議になる場合は、「パソコンを使って、もちろんいいと思います」。
実際、美月さんも長時間の会議に出席するときは、スタッフがパソコンで記録をしているそうです。「決定事項やどういう発言があったかを記録して共有するのは大切です」。
ただし、アイデアや意見を求められて出席している立場なら、「記録だけに夢中になってしまうのは本末転倒」と話す美月さん。「記録を残すだけならメールでのやり取りで十分。会議が何のために開かれているのかを考えれば、意見を言う方が大事」。パソコン入力に自信がなければ、メモ書きで要点を記録する程度にした方がいいとアドバイスします。
パソコンを使う時も、タイピングの音が目立ってしまう場合は「事前に一言かけた方がいいかもしれません」。さらに、「前傾姿勢になり続けないように、極力顔を上げましょう」と参加していることを態度で伝えることもポイントに挙げています。
今はパソコンではなく、スマホのメモ機能で記録する人もいるそうですが、これも注意が必要だと美月さんは話します。「聞いた話ですが、若い社員がスマホで記録をしていたら、上司から『ゲームやメールをしているんじゃない』と注意されたそうです」。また、パソコンにステッカーを貼るのも「例えば真面目な会議で『毎日休日』などと書かれたステッカーは気まずくなるので、種類を考えた方がいいです」。
会議の内容を記録することは大事ですが、その会議が有意義になることを第一に考えたいですね。
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