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「オー人事、オー人事」20年経て復活の訳は?スタッフサービスに聞く

オー人事、オー人事――。あのスタッフサービスのCMの新バージョン5本がYouTubeで公開されました。

新しく公開された動画「SNS部下篇」の一場面
新しく公開された動画「SNS部下篇」の一場面 出典: スタッフサービス・ホールディングス提供

目次

 上司、同僚、部下、会社に恵まれなかったら、022(オー人事)022(オー人事)――。チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」の旋律に合わせて流れるフレーズが印象的だったスタッフサービスのCM。初放映から20年を経た今年、新バージョン5本がYouTubeで公開されました。往年の展開を忠実に再現しつつ、SNSなど最近のネタを盛り込んだ内容になっています。復活の理由について、話を聞きました。

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こんなCMでした


 1997年から2003年にかけて放映された「オー人事」シリーズのCM。

 ゴルフ上で上司がショットを打った後、部下たちがグリーンを移動させてボールをカップインさせるなど、上司と部下をめぐる「ありえないけど、あってもおかしくないシチュエーション」が描かれた後、弦楽セレナーデが流れてきます。

 「こんな職場では働けない」とばかりにスタッフサービスに電話をかけて、つながった後に安堵(あんど)の表情浮かべる、というのが毎回の流れでした。

 このシリーズはCM好感度の上位にも選ばれ、国内外の広告賞も受賞しました。

かつて放送されていたCMの一場面
かつて放送されていたCMの一場面

新作5本の展開は

 そんなCMの最新版5本が先月23日、YouTubeで公開されました。大まかなあらすじは以下の通りです。

【SNS部下篇】
 「部長、めっちゃ怒られてます」、「部長、英語苦手ッス」など部長に関する投稿をしまくる部下。ついには、謝罪会見の様子までシェアしようとし、「写真は撮るな!」と怒る部長に対して、部下が放った言葉とは……。


【自撮り会議篇】
 スマホに向かって「会議、白熱中~!」と話しかけて、自撮り棒で撮影を始める職場のメンバー。「おい、オマエら!」と声を荒らげる上司は注意するかと思ったら……。


【席替えの時間篇】
 ノートPCでのオンライン会議で、海外の顧客との商談がまとまった矢先、突如として懐かしいあの曲が……。


【誰が何を言うか篇】
 「新商品の広告には最先端の表現が合うと思うんです」とプレゼンする部下。会議に参加した上司の「このご時世、誰が何を言うか……」という一言から、完成したCMはとんでもない仕上がりに……。


【スタンプ上司篇】
 「会議の資料、明日までにできるよね」と部下に確認する上司。その直後、部下のスマホに上司からスタンプが……。


 往年の展開を再現しつつ、最近のネタを盛り込んだ内容に対して、「昔あったなぁー懐かしい」「ぜひ、旧シリーズも復刻してほしい」といったコメントが寄せられています。

広報担当者に聞きました


 なぜ、今回復活させることになったのか? スタッフサービス・ホールディングスの広報担当者に話を聞きました。

 ――なぜこの時期に復活させることになったのでしょうか

 「はたらく」を取り巻くトピックがあふれる今こそ、スタッフサービスの「明るさ」がお役に立てるのではと、オー人事CM放映20周年を記念して制作しました。

 この20年で働く環境は大きく変わりましたが、現場では様々なミスマッチが存在しています。それを解消するため、スタッフサービスグループは20年前から変わらず、「求職者にはより良い職場を、求人企業には最適な人材を提案する」ことで、両者のベストマッチングを目指しており、そのことを改めてみなさまに知っていただければと考えました。

 ――復活させるにあたって気を遣った点や心がけた点は

 できるだけ過去シリーズのフォーマットを忠実に守るべく、制作に臨みました。ナレーションも20年前から変わらず五十嵐麗さんに読んでいただいています。

 仕事や働き方の多様化により、過去のCMシリーズを放映していたときのような、いわゆる「普通の会社」の定義があいまいになっている現代ですが、そんな中でも可能な限り多くの人に、20年前と同様に「ありえない!とは言いきれないかも」と思ってもらえる映像を目指しました。

 ――「022=オー人事」は少し強引な語呂合わせですよね

 「022=オー人事」は当社にお電話にてご相談いただく際のキャッチフレーズとして、フリーダイヤル(0120-022-022)の番号をもじって作られた造語です。

 はたらく現場のミスマッチが生じた際に、人材を活用する側の企業にとっても、仕事を求める個人にとっても、「駆け込んで相談する先」として認識していただくのに、「世間のみなさんの人事担当」と自らを表現することが最もわかりやすいのではと考え、「人事」という言葉を採用しました。そこに感嘆詞の「オー」をつけることで、困っている感情や状況を表現しています。

「誰が何を言うか篇」の一場面
「誰が何を言うか篇」の一場面 出典: スタッフサービス・ホールディングス提供

20年前との大きな違い


 ――今回の5本のテーマはどのようにして決めたのでしょうか

 人材総合サービスという事業を営む当社ならでは、と言えるかもしれませんが、日々はたらく現場の違和感ともいえる情報が集まってきます。こうした情報を参考にしながら、年齢・性別・立場が異なるプロジェクトメンバーが「いま、おもわずオー人事したくなることは何か?」という観点で、それぞれのネタを磨き上げ、「現実にはありえないけど、あってもおかしくない……」と思っていただけるようなストーリーを練り上げていきました。

 ――SNSに関するものが多い印象がありますが

 SNSありきで進めていたわけでありませんが、20年前にはなかった視点を入れて、CMの内容を現代風にするという検討を続けた結果、日常生活でもはたらく場面でも、WEBやSNSが中心になりつつあるということが20年前との大きな違いであるという結論になり、SNS関連のテーマを採り入れることになりました。

 ――テレビCMとしても放映されているのでしょうか

 テレビCMを実施するかどうかは検討中です。

 ――どのような反響が寄せられていますか

 CM動画5本の合計再生回数は、10月23日のキャンペーン開始から1週間で40万回を超えるなど、想定以上の多くの方にお楽しみいただいています。以前のCMを知っている方からは「オー人事とこの曲懐かしい!」「現代風になっているのに相変わらず内容のシュールさがいい」「当時は子供だったので職場環境や人間関係のことはよくわからなかったけど、今は身にしみてオー人事の意味が分かる」といった嬉しいコメントが寄せられています。

 ◇ ◇ ◇

 11月末まで、「0」と「2」と「Enter」キーしかない「オー人事専用テンキー」が抽選で当たるキャンペーンも実施しているそうです。

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