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コラム

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無断キャンセル、お店の対策は… 〝30秒で泣ける漫画〟の作者が描く

漫画家・吉谷光平さんが「飲食店の無断キャンセル」について描きました。

漫画「無断キャンセル」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「無断キャンセル」の一場面=作・吉谷光平さん

 飲食店の無断キャンセル、対策は? ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが描きました。

漫画「無断キャンセル」=作・吉谷光平さん
漫画「無断キャンセル」=作・吉谷光平さん
 予約していた客が現れず、連絡も取れない――。飲食店が、こんな「無断キャンセル」に頭を悩ませています。対策はあるのでしょうか?

 6千円のコースを午後8時半から予約していた15人が、時間になっても来店せず、電話もつながらない。東京・六本木のイタリア料理店では昨年末、こんな事態に見舞われました。忘年会シーズンで、何組も断った後。食材は翌日以降も使えるものでしたが「キャンセル分の売り上げがゼロになり、精神的なダメージも大きかった」と広報担当者は振り返ります。

 テラス席も含め約90席あるこの店では、繁忙期になると無断キャンセルがほぼ連日あるといいます。近くの系列店と予約システムを共有していますが、同じ客が同じ日時に複数の店で席を押さえていたこともありました。「クレジットカードの番号を控えることで『損害』は防げるかもしれないけど、気軽に来られる雰囲気も大切にしたい。悩ましい」といいます。
漫画「無断キャンセル」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「無断キャンセル」の一場面=作・吉谷光平さん
 飲食店向けの予約サービスを提供する「トレタ」(東京都)が2014年10月~15年5月までの予約データ約160万件を分析したところ、無断キャンセルは1万件近くありました。最も多かったのは当日の予約。人数は「2人」の場合が多く「15人」「20人」など切りのいい数字も高い傾向がありました。

 同社の広報担当者は「早い時期に『とりあえず』のつもりで押さえていた店をうっかりキャンセルし忘れるケースもある。特にネット予約の場合、顔が見えないことも影響しているようです」と話します。中には、5千円のコースを20人分予約していたのに現れず、後に連絡がついて支払ってもらったケースもあるといいます。
漫画「無断キャンセル」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「無断キャンセル」の一場面=作・吉谷光平さん
 「ブラックリスト」を共有する動きもあります。「予約キャンセルデータベース」というサイトでは、連絡なしに来店しなかった人の電話番号を店側が登録。暗号化して共有、検索できる仕組みを作りました。

 運営するのは、IT企業で働く40代の会社員。行きつけの店で「忘年会シーズンに20人無断キャンセルされて困った」と話題になったのがきっかけで、15年12月に開設しました。当初は知人のみで共有していたが、ネットで話題になり、登録店舗は200店舗ほどに増えたといいます。
漫画「無断キャンセル」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「無断キャンセル」の一場面=作・吉谷光平さん
 無断キャンセルについて、消費者問題に詳しい佐々木幸孝弁護士は「予約成立の時点で『予約した日時に予約内容で飲食する』という契約が成立したことになる。契約を解除していないことになるので、契約に従った代金を請求されてもおかしくない」と指摘します。

 キャンセルのタイミングに応じて、どの程度のキャンセル料が生じるかを明記した「キャンセルポリシー」を掲げる店もあります。佐々木弁護士は「予約は軽々しく無視できるものではないと認識すべきだ」と話します。
漫画「無断キャンセル」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「無断キャンセル」の一場面=作・吉谷光平さん

 【よしたに・こうへい】 漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。漫画アクションで「あきたこまちにひとめぼれ」を連載中、月刊ヤングマガジンの連載「ナナメにナナミちゃん」の単行本1巻が発売中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

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