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ラ王のページ、バグってない? 日清「25年前のブームがヒントです」
日清食品「ラ王」のホームページが「バグってる?」と注目を集めています。
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日清食品「ラ王」のホームページが「バグってる?」と注目を集めています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
日清食品「ラ王」のホームページが「バグってる?」と注目を集めています。ページをのぞいてみると文字はなく、「514355911513」といった具合に謎の数字の羅列がひたすら続いていて、「解読できた」「これがわかるのも辛い」といった声が上がっています。「アラフォー世代の方々に25年前を懐かしんでもらえればと企画しました」と話す広報担当者に話を聞きました。
6月20日、ツイッターアカウント「日清ラ王」が、こんなつぶやきを投稿しました。
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— 日清ラ王 公式 (@nissin_rao_jp) 2017年6月19日
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#読める人にこそ食べて欲しい #ラ王公式 #バグじゃない https://t.co/1sz6y1KBv3
一見すると、何のことかわからない内容ですが、リツイートは9900を超えています。
ヒントを求めてホームページをのぞいてみると、復刻販売されている「夏のラ王 コク辛」の画像以外に文字はなく、謎の数字があちこちに並んでいます。
まるで、バグって文字が数字に変換されてしまったように見えますが、画面を下にスクロールすると「30歳未満の方はこちら」と書かれたリンクと、ポケベルの画像があります。
リンクを押して現れたのは「ポケベル早見表読み方」です。「11=ア」「16=A」「96=1」といった具合に、数字二つをカタカナやアルファベット、数字に置き換えることができます。
この表に当てはめて、さきほどの投稿の数字部分を変換すると、こうなりました。
どうやら「あの夏が帰ってくる! 懐かしのコク辛が遂に復活」と読ませたいようです。
ホームページの数字も変換してみると、具や麺、スープなどの特徴が書かれていました。
なぜ、ここまで手の込んだページを作ったのか? しかも、なぜ今ポケベルだったのか? 日清食品ホールディングスの広報担当者は、こう説明します。
「1992年に発売した『日清ラ王』は今年で25周年を迎えました。発売当時の世間をイメージしたときに、ポケベルが流行っていたことから、ホームページをポケベル語のみで作ることにしたんです」
単なる手の込んだジョークかと思いきや、マーケティング的な視点も織り込まれているそうです。
「『夏のラ王 コク辛』は年齢層を問わずオールターゲットの商品ですが、今回のホームページはアラフォー世代の方向けに企画しました。ラ王ブランド25周年のタイミングで、大ヒットした当時楽しんでいただいて最近手にとっていないというお客さまにアピールしたいという狙いがあります」
ちなみに、答え合わせのためのホームページは存在しません。その理由については「ひとつひとつ変換しながら、しっかり読んでいただきたいからです」とのことでした。
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