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雪で折れた天狗の鼻、元に戻る 絆創膏「治療」が話題、強度もアップ
叡山電鉄鞍馬駅に設置された巨大な天狗像の「治療」が完了しました。
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叡山電鉄鞍馬駅に設置された巨大な天狗像の「治療」が完了しました。
【ネットの話題、ファクトチェック】
叡山電鉄鞍馬駅(京都市左京区)に設置された巨大な天狗像の「治療」が完了しました。雪の重みで長さ2.3mの鼻が折れてしまった後、鼻の部分に巨大な絆創膏(ばんそうこう)が貼られ、「ただいま治療中」の看板が立てられたことで外国人を中心に話題になっていた、あの天狗です。叡山電鉄に話を聞きました。
源義経が天狗と修行したとされる鞍馬山。天狗の像は、1994年の平安建都1200年を記念して作られた発泡スチロール製で、2002年から駅前に置かれ、観光客らの写真スポットとなっていました。
叡山電鉄によると、折れた時期ははっきりしませんが、京都市内では1月14日夜から雪が降り始め、17日朝には折れていたといいます。ニュースなどで取り上げられた数日後、鼻の部分にアルミ素材で作られた絆創膏を貼り付けました。
折れる前と絆創膏が貼られた後の画像がFacebookに英文とともに投稿されると、外国人を中心に拡散。「かわいい」「日本に行きたくなる」といった反応が寄せられ、「いいね!」は1万1千、シェアは1万8千を超えました。
叡山電鉄の担当者は「治療方法についてはまだ決まっていませんが、春までには治したいと思います」と話していましたが、今月24日にツイッターを通じて治療が完了したことを報告。こんな文言を投稿しました。
「鞍馬駅前の天狗さんの手術が成功し、元の姿を取り戻しました。心配してくださったみなさまありがとうございました」
鞍馬駅前の天狗さんの手術が成功し、元の姿を取り戻しました。心配してくださったみなさまありがとうございました。 pic.twitter.com/8UYiN3xvD6
— 叡山電鉄株式会社【公式】 (@eizandensha) 2017年3月24日
担当者によると、鼻をくっつけるだけでなく、色が落ちたり剥がれたりしている部分を塗装し、化粧板も修復。鼻の根元の部分に、鼻を支えるためのワイヤーを1カ所増やすことで、以前よりも強度が増したそうです。
「多くのお客さまに心配していただき、ありがとうございました。おかげさまで完治することができ、大変うれしく思っております。ぜひ、元気な姿になった天狗に会いに、鞍馬に足を運んでいただけたらと思っております。この親しみある天狗を、これからも大切にしていきたいです」
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