便利なネット通販、その陰で……。ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが、宅配便について描きました。


朝日新聞の取材に対し、都内を担当する30代のドライバーは「扱う荷物の4割ぐらいをアマゾンの段ボールが占めている感じ。ほかにもゾゾタウンやアスクルなどネット通販の荷物が目立って増えているが、今一番困らされているのはアマゾン」と打ち明けました。
業界2位の佐川急便が数年前、利幅の薄い荷物は引き受けない戦略に切り替え、ネット通販大手アマゾンの荷物がヤマトに流れてきて、現場にしわ寄せが来ているようです。また、「ゆうパック」を扱う3位の日本郵便も、10年の日本通運の「ペリカン便」との統合時に起きた大規模遅配の反省から量を追うことに慎重で、ヤマトに荷物が集中しやすくなっています。

始業時間は午前8時ですが、配達を始める時間が遅いと持ち帰る荷物が増えるので、午前6時には出社して仕分け作業をしているといいます。

サービス競争は激しく、「送料無料」や、商品が届く「早さ」を競うサービスが急拡大。その分、玄関まで商品を届ける宅配業者の負担は確実に増しています。

【よしたに・こうへい】 漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。月刊ヤングマガジンの連載「ナナメにナナミちゃん」の単行本1巻が発売中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。