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超マニアックゆるキャラ「よんたまくん」の正体 野球記者に激震

ツイッターでの調査がきっかけで生まれた「よんたまくん」
ツイッターでの調査がきっかけで生まれた「よんたまくん」 出典: パ・リーグTVより

目次

 プロ野球ファンにはおなじみの「パ・リーグTV」が、新キャラクターをツイッターに投入しました。その名も「よんたまくん」。このキャラの誕生にひょんなことから絡んでしまいました。前代未聞の1万票を集めた超マニアックなアンケートの結果、生まれたこのキャラクター。そもそも「よんたま」って何なのでしょうか? (朝日新聞スポーツ部記者・小俣勇貴)

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よんたま? よつだま?

 「よんたま」は漢字で書くと「四球」です。英語なら「フォアボール」。「しきゅう」なんて呼ばれたりもします。さて、ネットで盛り上がった「よんたま騒動」。ことの始まりは、パ・リーグTVの弟分的なツイッターアカウント「パ・リーグTV Lite」の定番企画「#このフレーズ使えたら野球通」でした。

【不定期更新「#このフレーズ使えたら野球通」、第9回目は「#よんたま」。1打席でボール球が4回記録された際に宣告される「フォアボール」のことを「四球」と書きますが、それを漢字の通りに「よんたま」と言うことも。先頭バッターに「よんたま」を出すと、ちょっと不穏な空気が漂うかも...。】(パ・リーグTV Lite@ptv_lite)


一度も聞いたことがなかった…

 このツイートを見て、頭の中が「???」となりました。なぜなら、僕たち記者の多くは四球のことを「よつだま」と呼んでいたからです。「よんたま」なんて聞いたことがない……。思わず反応してしまいました。

【現場では #よつだま とずっと言ってきましたが、#よんたま は一度も聞いたことがなかったです。最近は #よんたま が流行っているのでしょうか。#よつだま という呼び方は、原稿の確認作業で、四球と死球を区別するために使っている気がします。】(朝日新聞楽天担当@asahi_eagles)



 そもそも、「よつだま」という呼び方には、新聞社特有の伝統があります。「四球」を「しきゅう」と読んでしまうと、「死球」と区別がつきません。これでは原稿の点検作業の際に混同してしまいます。

 そこで「四球」は「よつだま」、「死球」は「しにだま」という風に使い分けていました。これはもう僕が入社する前からずっと続いている「常識」でした。

 そんな私の(超マニアックだけど当事者には深刻な)ショックを、ツイッターでパ・リーグTVさんに伝えたところ……。なんと、パ・リーグTVさんが、アンケートを実施してくれたのです。

 そして、その新聞社的「常識」は、パ・リーグTVさんが仕掛けたアンケートによって見事に覆されます。


「ゆるキャラできそうですね」返信が思わぬ事態に

 75%が「よんたま」という結果に。投票総数は1万を超え、ぶっちゃけ、このテーマでそんなに多くの票が集まったことに驚きました。

 そして、ファンの間でこんなに浸透している言葉を全く知らなかった自分が、プロ野球担当として恥ずかしくなってきました。照れ隠しもあって、パ・リーグTVさんにこんな返信をしてみました。

【 #よんたま はファンのみなさんが作った言葉なんですかね。響きがほんわかしていいです!ゆるキャラができそうですね♪】(朝日新聞楽天担当@asahi_eagles)


 そして、しばらくすると彼?の誕生を告げるツイートが、パ・リーグTV Liteから届きました。

【#よんたまくん 作ってみました。一番右、4つ目のボール球の表情に注目。攻撃側にとってはもうけもの、守備側にとってはちょっと憎たらしい。】(パ・リーグTV Lite@ptv_lite)


 改めてパ・リーグTVさんの担当者に聞いてみると、こんな返信をいただきました。

 よんたまくんは、「よんたま」を巡るやりとりがあったからこそ生まれました。あのやりとりがあって、せっかくだからアンケートをとってみようと。

 せいぜい半々くらいかなと思っていたら、70%をこえてきました。なので、何かできないかなと悶々と考えていたら、緑のボールが四つ並んでいるのが頭に浮かんできました。それをグラフィック担当のインターン学生に話したら、やってみようと。緑はスコアボードのランプの色です。

 今後、よんたまくんに対してどういう反応があるか、そしてどう使用していくかはまだ決まっていませんが、今後のよんたまくんにご注目いただければと思っています。

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