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コラム

多数決だと失敗する? 〝30秒で泣ける漫画〟の作者が描く民主主義

漫画家・吉谷光平さんが、多数決について描きました。

漫画「民主主義」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「民主主義」の一場面=作・吉谷光平さん

 民主主義は失敗してる? ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが、多数決について描きました。

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漫画「民主主義」=作・吉谷光平さん
漫画「民主主義」=作・吉谷光平さん
 「とどのつまり、民主主義とは多数決である」。朝日新聞の正月連載『我々はどこから来て、どこへ向かうのか』の初回は、民主主義について取り上げています。
(我々はどこから来て、どこへ向かうのか:1)多数決、深まった分断:朝日新聞デジタル
漫画「民主主義」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「民主主義」の一場面=作・吉谷光平さん
 昨年の米大統領選や欧州連合(EU)離脱を決めた英国の国民投票では、こんな結果は受け入れられない、と言い出す人たちも現れました。米国ではドナルド・トランプ氏が勝利を決めた直後から各地でデモが発生し、「私の大統領じゃない」と叫ぶ人たちもいました。
(我々はどこから来て、どこへ向かうのか:1)多数決、深まった分断:朝日新聞デジタル
漫画「民主主義」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「民主主義」の一場面=作・吉谷光平さん
 私たち人類は、なぜ多数決を原則としたのか? 連載の中で東京大学の森政稔教授は、かつて言われた例えを持ち出して、こう話しています。「頭をたたき割る代わりに頭数を数える」。つまり、不毛な争いを避ける約束として、殺し合う代わりに多数決を選んだのだと。
(我々はどこから来て、どこへ向かうのか:1)多数決、深まった分断:朝日新聞デジタル
漫画「民主主義」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「民主主義」の一場面=作・吉谷光平さん
 民主主義は失敗しているのでしょうか? この問いに対して、シカゴ大学名誉教授で日本生まれのノーマ・フィールドさんは「しかし、民主主義がいかに脆弱だとしても、これよりましな制度があるわけではない。必死に握って手放してはいけない」と答えています。そして、米大統領選の投票率が予想より低かったことを気にかけているフィールドさんは、こう付け加えています。「この民主主義を回復させていく過程そのものが、民主主義なのではないかと思います」
(我々はどこから来て、どこへ向かうのか:1)多数決、深まった分断:朝日新聞デジタル
漫画「民主主義」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「民主主義」の一場面=作・吉谷光平さん
関連記事:(我々はどこから来て、どこへ向かうのか:1)多数決、深まった分断:朝日新聞デジタル

 【よしたに・こうへい】 26歳の漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。現在は月刊ヤングマガジンで「ナナメにナナミちゃん」を連載中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

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