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ネットのトラブルは嫌! でも講習会は眠い… そこで取った作戦は
なくならないネットのトラブル。トラブル防止を呼びかける動画はたくさんありますが、なかなか見ようと思いませんよね。
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なくならないネットのトラブル。トラブル防止を呼びかける動画はたくさんありますが、なかなか見ようと思いませんよね。
なくならないネットのトラブル。トラブル防止を呼びかける動画はたくさんありますが、なかなか見ようと思いませんよね。セキュリティー講習を受けても、座学だと睡魔が……そこで生まれたのが「自分で動画を作ってもらう」というアイデア。どんな思いで企画したのか、仕掛け人に話を聞きました。
企画したのは情報セキュリティー会社のトレンドマイクロです。コンテストを開催した理由について、トレンドマイクロ広報グループの鰆目順介さんは「ネット利用への保護者の不安が大きいのです」と話します。
今春、スマートフォンを持つ子どもの保護者にアンケートしたところ、7割以上の保護者がセキュリティーに不安を持っていました。一方、スマホ向けの不正アプリや詐欺サイトがあることを、半数以上の保護者は知らなかったそうです。
「そこで、コンテストのねらいは二つ。動画制作を通じて子どもたち自身にセキュリティーを学んでもらうことと、その作品の視聴を通じてさらに理解を広めることです」と鰆目さんは言います。
普段は座学の形式で、セキュリティーの大切さを教えることが多いが、どうしても一方的になり、限界を感じているとか。たしかに、大事だとわかっても、動画を見るだけではなかなか自分ごとにしにくいのが現実です。
「ユーザー同士で自然に学び合ったり、注意をかけあったりできれば、ずっと理想的。そんな『新しい関係性の構築』という試みでもあるのです」(鰆目さん)
不正アプリの手口は巧妙です。トレンドマイクロによると、人気ゲーム「ポケモンGO」関連のアプリは8月時点で238個も見つかっています。
ある偽アプリをインストールすると、本物と同じロゴのデザインや開発した企業名が表示されます。しかしこの偽アプリには遠隔操作ウイルスが仕込まれており、連絡先(電話番号やメールアドレス)の「読み取り」や「変更」など、本物には無い機能があったそうです。
日本スマートフォンセキュリティ協会によると、偽アプリの被害にあわないためには、iPhone(アイフォーン)向けの「App Store」や、アンドロイド端末向けの「Google Play ストア」といった公式マーケットや、NTTドコモやKDDI(au)といった大手携帯会社のマーケットからアプリを入手することが重要です。
これらのマーケットで入手できるアプリは有害なウイルスの有無を確認する審査を経ています。不正アプリの多くは、これら以外のマーケットやサイトで見つかっているそうです。
今回募集しているのは、インターネット利用に関する動画作品。応募資格は10歳以上で、テーマは「自分の家族や友達をインターネット上のサイバー犯罪やトラブルから守るために、あなたができることとは?」です。
スマートフォンやパソコンを使う子ども向けに、安全対策の大切さを伝える動画を募集しており、「同世代の共感を得る作品を、若々しい視点で制作してほしい」と呼びかけています。
自分の家族や友達をインターネット上のサイバー犯罪やトラブルから守るために、あなた自身ができることは何か? 注意喚起の方法や、新しいルール作りなどを描いてほしいそうです。
グランプリ賞はJTB旅行券が20万円分。準グランプリ賞も2人に旅行券5万円が贈られます。
審査員は、一般財団法人「日本サイバー犯罪対策センター」と、フェイスブック株式会社が務めます。個人でもグループでも応募できます。実写でも、CGやアニメでも大丈夫です。作品の締め切りは12月15日。応募に関する方法やルールは、コンテストサイトに書かれています。
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