話題
自宅に線路敷きませんか? 工費込み1m10万円 鉄道会社が3日に販売
高松琴平電気鉄道が、工事費含めて1mあたり10万円で線路を販売します。
話題
高松琴平電気鉄道が、工事費含めて1mあたり10万円で線路を販売します。
「ことでん」の愛称で知られる高松琴平電気鉄道(高松市)。そんな会社のツイッター投稿が話題になっています。「当社がご自宅まで敷設しにいきます。お庭のアクセントにいかがでしょうか」。11月3日に開催されるイベントで、工事費含めて1mあたり10万円で線路を販売するというのです(最大5mまで)。企画した理由について、ことでんの担当者に聞きました。
11月3日に高松市内で開催される「第15回ことでん電車まつり」。仏生山車両所と、瓦町駅に併設された駅ビル「瓦町FLAG」の2カ所で開催され、運転士体験やミニSL無料乗車会などが予定されています。
そんなイベントで、中古の線路も販売されます。レールだけでなくコンクリート製の枕木、バラスト(砂利)などもセットになった本格的な内容で、価格は工事費などすべて含めて1m10万円。ただし、最大で5mまでとなっており、応募者が多かった場合は抽選販売になります。
設置はことでん社員が行うことから、購入できるのは県内在住の人に限定(県内でも離島は不可)。また、敷設する土地に4トントラックが入れることも条件になっています。
当日は、瓦町FLAGの屋上に5m分を敷設するため、現物を確認することができるそうです。
なぜ、線路を売ることになったのか? ことでん地域開発本部の担当者は「私も鉄道好きで、むかし『家に線路があったら楽しいだろうな』と思ったことがあったので……」と話します。
ツイッターを通じて、「新しい試みすぎる」「需要あるのか」「お近くの方、うらやましい」などと話題になっていますが、今のところ電話などでの問い合わせはないそうです。
今回売りに出されるのは、ことでんで使用された中古品。レールの幅は1435mmの「標準軌」です。1m10万円という価格設定については「赤字にならないように決めました」とのこと。担当者は「ぜひ、イベント当日に現物を見に来てください」と話しています。
◇ ◇ ◇
瓦町FLAGでは当日、線路だけでなく車両のヘッドライトや社名板、車掌用マイクなどの鉄道部品の販売も予定されています。
1/44枚