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先輩に投げ勝った大谷 球児の縁、プロで再び!ほかにもあった名勝負
激戦が続くプロ野球。9月28日、パ・リーグは、花巻東高出身の日本ハム・ 大谷が、高校の先輩の西武・菊池との投げ合いを制して優勝を決めました。2人の対決に甲子園の熱戦を思い出した人も多いはず。そこで、高校時代からの仲間やライバルがプロ野球で繰り広げた、担当記者おすすめの対決を球児時代の写真を中心に振り返ります。
パ・リーグの優勝がかかる大一番は、日本ハム・大谷と西武・菊池の花巻東対決。プロ4度目の顔合わせは、後輩の大谷が15奪三振、被安打1の完封で、3学年先輩の菊池に競り勝ち、通算成績を3勝としました。
高校時代のチームメートによるプロでの対決と言えばやはり桑田・清原の「KK対決」。多くの名勝負を繰り広げた2人が最初に対戦したのは、プロ入り2年目、1987年のオールスター第3戦(甲子園)。1回表一死一塁の場面で、清原が桑田の初球を左翼席に運びました。
2006年夏の甲子園決勝で延長15回再試合の激闘を繰り広げた早稲田実の斎藤と駒大苫小牧の田中。最後は斎藤が田中から空振り三振を奪って優勝しました。その後、日本ハムと楽天に進んだ2人は、2011年9月に初対決。プロでは先輩の田中が斎藤に投げ勝ちました。
選抜で対戦した花巻東・大谷と大阪桐蔭・藤浪。大谷が藤浪から本塁打を放つも、試合は大阪桐蔭が勝利。プロでは、13年5月に打者・大谷が藤浪と初対決。大谷が二塁打2本も、藤浪が4勝目。投手・大谷では14年3月のオープン戦が初、5回1失点で藤浪に投げ勝ちました。
大阪桐蔭の先輩、後輩である阪神・藤浪と西武・森は、2015年のオールスターで顔合わせ。甲子園で春夏連覇を遂げたバッテリーの対決は、藤浪の153キロを森がフルスイング。打球は東京ドームの天井に到達しましたが、フライアウトで先輩の勝利に終わりました。
高校3年時には高校日本代表でバッテリーを組んだ桐光学園・松井と大阪桐蔭・森。初めてのプロ1軍での対決は2015年5月、楽天・松井が西武・森を三振に仕留めました。今後も楽しみな対戦です。
甲子園を沸かせた横浜・松坂。高校時代のチームメートで横浜(現DeNA)入りした小池は、2006年6月に松坂と対戦しました。この試合で松坂は通算100勝目。小池は13年に現役引退しました。この試合には、東福岡出身で同世代の村田(現巨人)も出場していました。
多くの選手がプロ入りした「松坂世代」。鹿児島実出身の杉内(巨人)もその1人です。1998年夏の甲子園では完封負け。プロ初対決は2002年4月で、西武のエースに成長した松坂に挑んだダイエー(現ソフトバンク)・杉内は5回で降板。松坂は完投勝利をあげました。
2010年10月のクライマックスシリーズ第1S第1戦では、横浜高の先輩と後輩がぶつかりました。西武・涌井(現ロッテ)と1学年上のロッテ・成瀬(現ヤクルト)の対決は、ともに勝敗はつかず。この試合を制したパ・リーグ3位のロッテが、最後は日本一に輝きます。
高校時代の悔しさをプロで晴らしたのが、ソフトバンク・今宮です。大分・明豊高時代の2009年、春夏ともに花巻東・菊池に敗北。2016年9月24日の対戦で、初のシーズン2桁となる本塁打を西武・菊池から放ち、優勝戦線に食らいつきました。
東海大相模高、東海大で同期生だった田中(広島)と菅野(巨人)。2016年7月29日の対戦では、それまで37度の対戦でアーチがなかった田中が菅野から2打席連続本塁打を放ち、菅野はベンチにグラブを投げつけて悔しさをあらわにしました。
震災被害に見舞われた熊本・必由館出身の山中(ヤクルト)と岩貞(阪神)。2016年8月29日に投げ合い完投勝利をあげた先輩の山中は「必由館同士の投げ合いで熊本が盛り上がってくれれば」とコメント。スタンドで観戦した必由館の西田監督は感激の面持ちでした。
帝京高でバッテリーを組み、甲子園にも出場したDeNA・山崎康と1学年先輩の阪神・原口。今年のオールスター第2戦では、再びバッテリーを組みました。
オリックス・近藤とロッテ・関谷は日大三の先輩と後輩。2016年5月22日、関谷のプロ初登板、初先発の相手がその近藤との投げ合い。8学年上の「憧れの人」に投げ勝ちました。この日バッテリーを組んだ吉田も日大三の同級生でした。
巨人・クルーズと日本ハム・メンドーサは、メキシコ出身で14歳からの旧友。クルーズの実家とメンドーサの奥さんの実家が近く、クルーズの息子の名付け親はメンドーサとか。2016年年6月4日の交流戦で対戦し、クルーズが左越え3ランを放ちました。
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