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カープ最強助っ人は?「やっぱりジョンソン」「4番といえばランス」
四半世紀ぶりのリーグ優勝を果たした広島カープ。快進撃の要因の一つが、外国人選手の活躍でした。そこで考えてみました。歴代のカープ最強の助っ人選手は誰なんだろうか、と。
選んだのは、朝日新聞の赤ヘル大好き記者11人です。
「そりゃ、やっぱりジョンソンでしょ。なんていったって、あの安定感。マエケン(前田健太投手)が去った後の投手陣を支え、25年ぶりの優勝に導いてくれたのは彼だ」(村田淳記者=40歳、ファン歴40年、広島出身)
「ジョンソンは、過去に活躍した助っ人投手よりも安定していて素晴らしい。日本に馴染もうとする姿勢も嬉しい」(野島淳記者=42歳、ファン歴37年、岡山出身)
まず名前があがったのが、現役のクリス・ジョンソン投手。先発する90%以上の試合でクオリティー・スタート(6イニング以上を投げ、自責点3以下)をこなし、今季もリーグトップの15勝を挙げています(9月17日時点)。
「ランスは典型的な三振かホームランのバッター。でもテレビでやっている巨人戦に強かったんだよなあ。何かやってくれそうという期待感が絶大だった」(早田邦穂記者=48歳、ファン歴41年、神奈川出身)
「ゲーム『燃えろ‼プロ野球』世代ですが、4番といえばランスでしょ」(北澤拓也記者=37歳、ファン歴31年、長野出身)
「応援歌でも『確かに三振多いけど』と歌われるキュートさがたまらん」(林哲史記者=37歳、ファン歴37年、広島出身)
圧倒的な人気を得たのはランス外野手でした。山本浩二選手に代わる主軸を期待されて1987年に入団。1年目から6試合連続を含む39本の本塁打を量産し、本塁打王を獲得しています。一方で打率はリーグ最低の2割1分という破天荒キャラで、三振王でもありました。
古参のファンからは、懐かしい名前も飛び出しました。
「広島市内の盛り場では初優勝当時、外国人を見ると『ホプキンスのお父ちゃんじゃ』と酒を振る舞ったり、抱きついたりしたものです」(峰久和哲記者=63歳、ファン歴56年、広島出身)
ゲイル・ホプキンス内野手は初優勝の1975年、山本浩二、衣笠祥雄両選手とともに不動のクリーンアップを形成しました。
プロ野球選手らしからぬニックネーム「銀行員」と呼ばれた選手もいました。
「ウェイド・ロードン内野手。見た目のインパクトが最強。『銀行員』というあだ名どおり、ヒョロヒョロ眼鏡で極端なクローズドスタンス。よくまねをして遊んだなあ」(高田英記者=43歳、ファン歴31年、東京出身、中学から大学まで広島)
ファンにとっては、カープ愛の存在も重要なポイント。名前があがったのがルイス・ロペス内野手です。
「チームを大切にしていた印象があって、カープ愛を感じられる助っ人だった」(貞国聖子記者=34歳、ファン歴26年、広島出身)
「2年連続100打点超えはすごい。前田(智徳選手)とプレーを巡ってモメたのがなければよかったけど」(岩田悟記者=43歳、ファン歴35年、神奈川出身)
優勝投手になった黒田にまつわる思い出もよみがえりました。
「コルビー・ルイス投手も忘れがたい。『神様、仏様、ルイス様』と言われた黒田(博樹)後の大黒柱」(岩田悟記者)
一方、広島らしい「活躍」を見せたのがエリック・シュールストロム投手。
「ジョンソンなど彼が連れてきた選手は『当たり』が多い。今季Vの陰の立役者だ」(岡雄一郎記者=38歳、ファン歴38年、広島出身)
選手としては大きな活躍はできませんでしたが、引退後にカープの駐米スカウトに。なるほど、確かに一理ありそうです。
また、変わり種としてはロデリック・アレン外野手の名前も。
「カープには珍しい黒人のパワー系打者で、乱闘でも『大活躍』したのが忘れられません」(津田六平記者=37歳、ファン歴30年、大阪出身)
一方、やっぱりこれも気になります。そう、最も期待外れだった助っ人は誰なんだ、と。
「あんなにすごい打者になるなら引き留めておけばよかった」(村田淳記者)
「カープでは最も助けてくれなかった」(岡雄一郎記者)
「期待はずれというより、悔しい」(野島淳記者)
最も票を集めたのは、ドミニカ共和国にある選手育成機関「カープアカデミー」出身のアルフォンソ・ソリアーノ外野手(カープを離れてヤンキースで大活躍)。
もう1人、名前が多くあがったがジェフ・ボール内野手(江藤智選手の代役を期待されたが3試合しか出場できず)でした。
「江藤の付けていた背番号33つけたのに…」(北澤拓也記者)
「江藤の穴を埋めるどころか、背信の記憶が強い」(岩田悟記者)
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