ネットの話題
オープンチャットがきっかけ、スマホに没入…父が署名を始めた理由
「保護者はこの問題について、真剣に向き合うタイミング」
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「保護者はこの問題について、真剣に向き合うタイミング」
見ず知らずの人ともやりとりできるLINEの「オープンチャット」機能。この機能の利用者の年齢制限を求める署名活動を続けている男性がいます。男性の子どもはオープンチャットをきっかけにのめり込み、日常生活にも支障をきたしたそうです。「未成年が過度に熱中しやすい設計になっている点は、社会全体で見直す必要がある」と訴えます。
署名活動をしているのは、IT企業を営み、テクノロジーと社会との関係に向き合ってきた佐々木太郎さんです。
佐々木さんの長女は、所属している部活動での連絡ツールがLINEだったため、中学生になってからスマホを持ってLINEを利用するようになりました。
佐々木さんは「長女は多感な時期で『オンラインのやりとりに熱中しやすそうだな』と親目線で心配していました」といいます。
SNSがきっかけで起きた事件の話などを長女に聞かせてリスクを伝えたり、スマホにペアレントコントロール(保護者による利用制限)をかけて使える時間を限ったりしていました。
しばらくすると、長女は部活の連絡以外でもLINEを使い始め、見ず知らずの人と特定の話題について特定でやりとりできる「オープンチャット」も利用するようになりました。
佐々木さんは「『趣味の話が合う人がいる』と楽しそうに話してくれたところから、見ず知らずの人ともやりとりできるオープンチャットを利用していることを知りました」と振り返ります。
当初は「オープンチャット」機能を知らなかったため、様子を見ていました。しかし、「顔のわからない相手」と、個別にやりとりを始めていることに気づきました。
オープンチャットの規則では、個人情報の交換は禁止されています。
佐々木さんは「親として強い不安を感じた」といいます。
LINEのやりとりにのめり込み、長女はスマホ利用の制限時間を延ばすよう求めてくるようになりました。長女と話し合いを重ねましたが、親子の衝突が続きました。
「以前はできていた日常のことが、SNSのやりとりに追われる中で後回しになる場面が増えました」
夜中までスマホを使うことで睡眠不足が続き、登校が難しい日が出てしまうこともありました。
現在は3時間という時間制限を設けた上で、様子をみているそうです。
当時、長女のスマホ利用に悩んだ佐々木さんは、周囲の子を持つ親に話を聞いてみたといいます。すると「スマホ使用自体にもめている」と語る人や、話し合いがうまくいかず子どものスマホを投げ捨てたという人もいました。
「そこまで困っているのであれば、保護者はこの問題について、真剣に向き合うタイミングだと思います」と昨年、署名活動を始めました。
佐々木さんの会社では、物流の人手不足を解決するためのシステムを扱っています。
佐々木さんは「『テクノロジーの使い方』には、社会課題を解決したり、労働生産性を上げたりといったような、『社会の困りごとを解決するため』の使い方もありますが、『人を楽しませるため』もあると思います」と語ります。
「ただ、未成年が過度に熱中しやすい設計になっている点は、社会全体で見直す必要があると感じました。もちろん、テクノロジーによって救われる人もいます。でも、日常生活に支障をきたすような使い方は倫理上問題があると思っています。負のインパクトを与えるサービスは、外部からの声を聞きながら規制を設けるなど、理性を働かせる必要があるのではないでしょうか」
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