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くまモン励ますパンダの絵 中国の老舗雑誌がアイデア「拡散大歓迎」
熊本地震が発生した後、日本の漫画家らの間で「#くまモン頑張れ絵」をつけた投稿が盛り上がりました。そんな中、中国のソーシャルメディアでも、パンダがくまモンにタケノコを贈ったり、医療箱を背負って負傷したくまモンの手当をするパンダの漫画が広まっています。
ネット上に何枚も投稿されているくまモンとパンダの漫画。中でも一番、拡散したのが「パンダがくまモンにタケノコを送る」という漫画です。
最初は出どころが不明でしたが、その後、海外に中国の情報を発信する雑誌『人民中国』によって制作されたことが判明しました。『人民中国』は1953年の創刊で、中国では最も古い雑誌の一つです。日本語でも発信しており、ツイッターのアカウントも持っています。
『人民中国』の中国版ツイッター微博のアカウントでは、次のような声明文を出しました。
「熊本県で強震が起こり、日本被災地域の人々へお見舞いの気持ちを表しました。漫画は王衆一編集長のアイデアで、漫画家の齋夢菲さんによって作成されました」
『人民中国』に確認したところ、現在、拡散しているのは最初のバージョンで、その後は、熊本城を背景に、かばんを背負ったバージョンも投稿されました。担当者は「著作権はとくに指定していません。『人民中国』を表記してくれれば、転送は歓迎です」と話しています。
熊本地震を受け、九州在住の中国人留学生がウィーチャット(WeChat)で「被災地救援に協力しよう!」と団結を呼びかけている pic.twitter.com/3rm3XXGvyf
— 人民中国雑誌社 (@PeopleChina) 2016年4月18日
実は、くまモンは中国でもよく知られています。最初はインターネットを通して、GIFアニメやスタンプ(表情包)で人気を集めました。「KUMAMON闖中國」(くまモン、中国を渡り歩く)という新浪微博のアカウントでは、中国で活動するくまモンが紹介されていて、現在は25万人近くのフォロワーがいます。
中国では、「くまモン」の中国語音訳「 酷MA萌」、あるいはそのまま「部長」と呼ばれるほど、親しまれている存在になってます。日本に住む中国人によると、今回の熊本地震では、若者だけでなく、その親世代も、くまモンの安否を心配しているそうです。
東京在住の文華さんは、「日本に住む中国人は、熊本地震に心を痛め、義援金を集めたり、ボランティアに参加したりしています」と話します。実際、在日華人の中には、義援金を集めたり、現地まで救援物資を届けたりする人も現れています。
現地への支援に行けなかった文華さんは、WeChat(中国版のLINE)のパブリック・アカウント(公衆号)「佳佳弁当」にくまモンのキャラ弁を投稿しています。
「得意なキャラ弁で応援の気持ちを表すことにしました。パンダとくまモンは両国で大人気のシンボルですから」
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